写真家や映像作家、デザイナーなど各ジャンルのクリエーターがそれぞれの視点から「渋谷の魅力を伝える」複合アートイベント「shibuya1000」が来年2月15日、渋谷駅地下コンコースなどで開催される。
「都市空間」を活用し「新しい都市の形」を展示する「アーバン・エキスポ」として2008年に初開催。2012年に控える東京メトロ副都心線と東急東横線の相互直通運転開始、駅周辺の大規模再編など、今後姿を大きく変えていく渋谷の「変わらない魅力を見つけること」をテーマに展開する。
期間中、建築家・安藤忠雄さんがデザインを手がけた副都心線渋谷駅の楕円(だえん)形の吹き抜けに「卵形の空気オブジェ」を浮遊させる展示「巨大卵からたくさんの風船Tシャツが出現」や、渋谷駅周辺各所に設置したQRコードを使ったリアルロールプレイングゲーム(RRPG)「シブセンクエスト」、キッズコンサート「ひびけ!ぼくたちわたしたちのシブヤ!!」、渋谷駅周辺ツアーなど17のコンテンツを計画する。
渋谷で働く人や来街者のポートレート1000点を展示する「渋谷1000人顔」では現在、写真やイラスト、ペイントなど「自由な手法」で渋谷の人々を表現した作品を募集。写真部門の採用予定者10人は各30~40点、グラフィック部門の採用予定者30人は各3~5点の作品をそれぞれ展示できる。審査員は、写真部門が写真家・野村佐紀子さんと浅田政史さん、グラフィック部門がグラフィックデザイナーの北川一成さん。年齢や国籍、プロ・アマ問わず参加可能。締め切りは今月20日17時。
shibuya1000実行委員会代表幹事で東京大学大学院助教授の川添善行さんは「渋谷という街に自分が参加し、街の楽しみ方を自分で発見することで少しずつ渋谷の街に『参加』していくための企画をたくさん用意している」と話す。
開催は来年2月5日~13日の10時30分~19時(常設展示は始発から終電まで)。入場無料。