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恵比寿にギャラリー「waitingroom」-三軒茶屋から移転

三軒茶屋から移転したギャラリー「waitingroom」では現在、美大生・吉田博さんの個展を開催している(写真=会場の様子)

三軒茶屋から移転したギャラリー「waitingroom」では現在、美大生・吉田博さんの個展を開催している(写真=会場の様子)

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 恵比寿西口に11月20日、ギャラリー「waitingroom」(渋谷区恵比寿西1、TEL 03-3476-1010)が移転オープンした。

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 ニューヨークで活動していた芦川朋子さんと山内真さんが昨年2月に三軒茶屋の自宅マンションの一室にオープンした同ギャラリー。移転先の恵比寿西1丁目・五差路交差点近くのスペースは、現代美術のコマーシャルギャラリー「AI KOWADA GALLERY(アイ コワダ ギャラリー)」があった場所。今回、同ギャラリーが移転することになり、ギャラリーを営む女性若手ギャラリスト小和田愛さんから声をかけられ、旧ギャラリーが手狭になってきていたことなどから移転を決めたという。

 ショップも併設するギャラリーは広さ約20平方メートル。旧ギャラリーの「アットホームな雰囲気」は残しながら、私物の画集を置くなどギャラリー名の由来でもある「待合室」で「お客さまが思い思いに過ごしてもらえるような空間作り」を目指す。

 オープニング展として現在、金沢美術工芸大学油画科4年生、吉田博さんの個展「漂流する風景とねじくれた神秘」を開催。宗教画様式「ディプティック」をアレンジした2枚つづりの支持体に描く作品で、直線を多用した幾何学的な構成と深い青の背景の「静かで穏やかな雰囲気」が特徴の「宗教的絵画」(パネルに油彩、102×79.5センチ、12万円)をはじめ、吉田さんの「内面世界」を画面力で表現した「ぐるぐる」(同、107×154センチ、25万円)など大小16点を展示している。今月25日まで。入場無料。

 山内さん、芦川さんは「当ギャラリーで取り扱っている作家で一番若いが、吉田さんの才能やこれからの成長に可能性を感じている。ギャラリー自体も『新米』なので、作家とともに二人三脚で育っていきたいという意味も含め『こけら落とし』に吉田さんを選んだ」と話す。

 移転後は「これまで『三軒茶屋まで行けなかった』という方が多く来ている」といい、恵比寿~広尾周辺で「ギャラリーや出版関係などクリエーティブな活動をしている方が多い」ことなどから、「何か地域ぐるみで連携した新しい活動ができるのでは」と期待を寄せる。

 営業日と営業時間は、月曜=17時~23時、金曜・土曜=13時~19時。

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