渋谷のミニシアター「シアターN渋谷」(渋谷区桜丘町、TEL 03-5489-2592)では、開館5周年を記念し、ロックバンド「モーターヘッド」のボーカル・ベースのレミー・キルミスターさんを追ったドキュメンタリー「極悪レミー」などの新作を順次公開している。
同館は2005年12月、ミニシアター「ユーロスペース」(2006年1月円山町に移転)跡にオープン。日本出版販売(千代田区)が運営を手がけ、「本屋さんみたいな映画館」をコンセプトに、国内外の「幅広いニーズに応えられる」作品をセレクト・上映してきた。ロビーには映画関連の出版物を展示し、来場客に「書斎の感覚」で出版物を見られるようにすることで「映画を通して出版物の普及に貢献できる場所」に位置付ける。
開館5周年記念企画として、今月に入り新作4本を順次公開。第1弾としてドキュメンタリー映画「極悪レミー」をロードショー公開している。ガールズロックバンド「THE RUNAWAYS」の元ボーカル・ギターで現在はソロで活動するジョーン・ジェットさんやラッパーのスヌープドッグさんらミュージシャンをはじめ、モデルのカルメン・エレクトラさんなどの映像を手がけてきたグレッグ・オリヴァー監督、同作が監督デビューとなる音楽カメラマン・ジャーナリスト・雑誌編集者ウェス・オーショスキーさんが監督・制作を手がける。
1975年の結成直後、過激な発言と「すさまじい」ライブパフォーマンスで英・音楽誌に「世界最低のバンドNo.1」に選ばれたロックバンド「Motorhead(モーターヘッド)」を率いるギター・ベース、レミー・キルミスターさんの半生に迫る。作中ではキルミスターさんを3年以上追跡し、ツアーやLAでの日常生活、レコーディング、ヘビーメタル・バンド「メタリカ」との共演ライブの様子などを収めた。
毎週火曜・木曜(19時の回)は「モーターヘッドTシャツナイト」として同バンドのTシャツを着用して来場した観客の鑑賞料を1,500円に割引するほか、今月24日(19時の回)のキルミスターさん65歳の誕生日には、ギルミスターさんがコーラのジャックダニエル割りを「愛飲」していることから、先着でジャックダニエルグッズを進呈する。
同作公開に合わせ、1983年にカナダで制作されたアニメーション映画「ROCK & RULE」(クライブ・A・スミス監督)をモーニング・レイトショーするほか、今月11日からは昨年のベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したイスラエル・フランス・ドイツの合作「レバノン」(サミュエル・マオス監督)を公開。同18日からはヘビーメタル・バンド「OUTRAGE(アウトレイジ)」に密着したドキュメンタリー映画「シャイン・オン」(山田貴教監督)もロードショー公開する。
鑑賞料は、一般=1,800円、学生=1,500円ほか(水曜は男女ともに1,000円)。