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渋谷の名画座で韓国映画特集-鬼才キム・ギドク監督作中心に

渋谷で鬼才キム・ギドク監督の作品を中心に19本の韓国映画を特集上映する(写真=「絶対の愛」© 2006 KIM Ki-duk Film)

渋谷で鬼才キム・ギドク監督の作品を中心に19本の韓国映画を特集上映する(写真=「絶対の愛」© 2006 KIM Ki-duk Film)

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 渋谷の名画座「シネマヴェーラ渋谷」(渋谷区円山町、TEL 03-3461-7703)で11月20日、キム・ギドク監督の作品を中心に2000年代に公開された韓国映画を特集上映する「キム・ギドクとゆかいな仲間たち-韓国映画傑作選-」が始まった。

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 1960年大韓民国出身のギドク監督は、1996年に低予算映画「鰐~ワニ~」で監督デビュー。2004年には映画「サマリア」でベルリン映画祭銀熊賞を受賞し、2006年ベネチア国際映画祭に出品した映画「うつせみ」で銀獅子賞を獲得するなど、世界から「異才」「鬼才」として評価を受ける。

 「鰐~ワニ~」(デジタルベータカム上映)「サマリア」「うつせみ」のほか、仏パリを舞台に韓国人留学生と北朝鮮からの脱走兵の友情などを通して南北問題を描いた「ワイルド・アニマル」(デジタルベータカム上映、1997年公開)や「整形大国」と言われる韓国の社会事情を背景にした「究極の愛」の物語「絶対の愛」(2006年公開)、監督海兵隊に所属していたころの体験を基にした心理サスペンス「コースト・ガード」(2002年公開)など12作を上映。

 同監督作品のほかに、パク・チャヌク監督(4作品)や、ポン・ジュノ監督(2作品)による作品も上映。「ほとんど一般公開されておらず、映画祭などを除いては見る機会がない」ことや「3人の現役監督の祖先のような監督」であることから、故キム・ギヨン監督の映画「下女」(ベーカム上映、1960年公開)も特別上映する。

 韓国映画特集の企画にあたり「作家性を持った監督のものをと考えた」と同館支配人の内藤由美子さん。「独自の個性と芸術性を持った韓国の監督というと、まずギドク監督の名が挙げられる」とし、「日本映画ともヨーロッパ映画とも違う、『これでもか』というくらい濃く、ブラックな笑いもある韓国映画の世界を堪能していただきたい」と話す。

 上映は1回につき2本立て(入れ替え無し)。料金は、一般=1,400円、会員・シニア=1,000円ほか。12月10日まで。

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