インターネット動画共有サービス「ニコニコ動画」を運営するニワンゴ(中央区)は12月(予定)、原宿・竹下通り近くにサテライトスタジオやカフェなどを集積した複合施設「ニコニコ本社」(渋谷区神宮前1)をオープンする。
同サービスは、携帯電話向けコンテンツの配信を手がけるドワンゴ(同)の子会社である同社が2006年に開始。「ニコ動」「ニコニコ」の愛称で知られ、動画投稿のほか生放送などのサービスを展開。動画上にコメントを付けられる機能も特徴で、10月28日現在の一般会員登録者数は約1,890万人。うち有料会員は約101万人で、モバイル会員は566万人だという。
「歌ってみた」「演奏してみた」などの「ユーザー発」動画があることや、自身の歌声を投稿し「歌い手」として活動していたユーザーがメジャーデビューするなどの広がりも見られていることから「もっとユーザーにスポットライトを当てたい。情報発信拠点として(リアルな)施設があれば良いのでは」と同拠点の開設を決めた。
面積は地下1階~4階の計655.7平方メートル。従来の公式生放送に加え、芸能人や「人気ユーザー」による番組などの生放送を配信するサテライトスタジオを1階に開設。フリースペースを設け来場者が閲覧できるようにするほか、生放送中のスタジオ内の様子をビル外壁スクリーンでも映し出す予定。
2階にはカフェを設け、同社初の飲食事業を展開。フロア内ではニコニコ動画、ニコニコ生放送を放映するほか、プレミアム会員限定メニューも提供する予定。3階には人気ユーザーの音楽CDや関連グッズ、ニコニコ静画で人気の高い絵師の作品を展示・販売するショッピングスペースも。
オープンに先駆け、サイト名を「ニコニコ動画(原宿)」に改名。動画のほか各種サービスの「最新情報」を統合した「総合TOPページ」やランキングをまとめた「総合ランキング」を新設するなど大幅なリニューアルを行った。