JVC・ケンウッド・ホールディングス(神奈川県横浜市、以下JVC・ケンウッド)は、傘下のビクターエンタテインメント(港区北青山3)が保有する神宮外苑近くのスタジオ「ビクタースタジオ」(渋谷区神宮前2)の土地を売却した。
JVC・ケンウッドは、旧日本ビクターと旧ケンウッドが資本提携し、2008年10月に設立。経営再建中の同社は、本社がある土地の一部や製品の宣伝・販売などに活用していた「新橋ビル」(新橋1)など固定資産の売却を進め資産の圧縮を行ってきたが、同地の売却に踏み切った。
スタジオの運営は、長期賃貸契約を結び同社が継続するほか、建物や録音機材なども同社保有のままとなる。売却先、売却料、賃貸料については「非公開」としている。
ビクタースタジオは1969(昭和44)年9月に設立。1階~4階合わせて広さ1835.7平方メートル。サザンオールスターズやSMAPなど同社所属のアーティストがレコーディングやマスタリングなどで使用してきたほか、他メーカーのアーティストも多く利用している。