恵比寿西に9月、セレクト雑貨店「SML」(渋谷区恵比寿西2、TEL 03-6416-1954)が移転オープンした。経営はグラフィックデザインなどを手がけるサーモメーター(恵比寿4)。
昨年10月に食堂バー「ララバイ」(恵比寿西2)を併設するかたちでオープンした同店。器と道具を中心に扱うことになり、「店舗が手狭だったこと」「カフェ色が強く雑貨店としては入りづらかった」などの理由から雑貨店のみを移転した。移転に伴い、飲食スペースは席数が従来の15席から約30席に増えた。
新店舗は、顧客の利便性や在庫管理などの効率の点から、既存店に近い恵比寿西エリアに出店。店舗面積は8.5坪。白と木目を基調に「器が一番きれいに見えるように」したほか、「手に取りやすい」距離感や開放感にも気遣ったという。
「語る器と道具」をテーマに、国内からは民芸テーブルウエアを中心にセレクト。海外からはアメリカやドイツ、北欧のアンティークテーブルウエアや道具を買い付け、「『普段使い』できる国内民芸と海外のテーブルウエアの組み合わせを提案する」(同社取締役で店長の宇野昇平さん)。
取扱商品は、鳥取の窯元「因州中井窯」(鳥取県鳥取市)の陶器「三色8寸皿」(1万710円)や、1917(大正6)年に創業した左官業のイスルギ(石川県金沢市)が立ち上げたブランドで、材料にけい藻土を使う「soil」のディスペンサーや食器用洗剤などが置けるトレー「soil SPONGE TRAY」(1,575円)、ドイツ人デザイナーkaty jungさんが手がけるブランド「jung-porzellan」の「Liebe Viecheri(ソルト&ペッパー)」(6,600円)、1909(明治42)年創業の独・魔法瓶メーカー「helios」の魔法瓶(3,675円)ほか。
オープン後の客層は30~50代が中心。男女比は2対8程度という。「恵比寿には器を取り扱う店が少ないため、地元の器好きの方には喜んでいただいている」(宇野さん)とも。
営業時間は12時~20時。