鑑賞者が実際に食べられるアート作品「感情のテイスト」で話題を集める気鋭アーティスト諏訪綾子さんの「レストラン」が10月9日~11日、「ラフォーレミュージアム原宿」(渋谷区神宮前1、ラフォーレ原宿6階)にオープンする。
「胃までコンセプトを届けます」――1976(昭和51)年石川県生まれの諏訪さんは、金沢美術工芸大学卒業後、「フードクリエイション」名義で「コンセプチュアル」なケータリングサービスを開始。2008年に金沢21世紀美術館で開催した初個展で、喜怒哀楽などの感情を「食べられる作品」として表現した「感情のテイスト」が話題を集め、パリ、香港などでも展示・パフォーマンスを行うほか、レストランや演劇などの要素を組み合わせた作品としても国内外で評価を得る。
諏訪さんにとって過去最大規模となる同展は、レストラン「LOST TONGUES(ロストタン)」として開催。会場ではこれまで諏訪さんが手がけた食べ物をモチーフにした立体作品や写真などを展示するほか、約10メートルの長テーブル2台に数十席のイスを並べ、「日常の風景に突然現れて数日間で消える『ゲリラレストラン」」と称したフードパフォーマンスも展開する。
パフォーマンスのコンセプトは「食に対する、失われた感覚を取り戻す」。「S席」(着席、フルコース、完売)、「A席」(立見、テイスティング、前売り1,500円、当日1,800円)を用意し、各日14時、19時から開演。
開催時間は11時~20時。展示のみの入場は無料。