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「宮下ナイキパーク」来春開園へ-渋谷区が整備概要、利用料など発表

「宮下NIKEパーク」来春誕生へ。写真=園内に新設するスケートボードエリアのイメージ図

「宮下NIKEパーク」来春誕生へ。写真=園内に新設するスケートボードエリアのイメージ図

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 渋谷区は10月4日、「宮下NIKEパーク」開設に向けた宮下公園の整備概要を発表した。

宮下公園交差点付近に新設予定のクライミング・ウオール

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 開園から40年以上がたち老朽化が進む園内環境の改善を目指し、命名権(ネーミングライツ)を導入した同園。昨年8月、ナイキジャパン(品川区)に年間約1,700万円(10年)の契約で売却し、今春の完成を目指していたが、路上生活者支援者らで組織する「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」が、「誰もが自由に使えるはずである公園がナイキ1社の商業スペースに変質してしまう」などの理由から同計画に反対。

 同区は同会が園内にベンチやテーブルなどを設置していたこともあり、着工を見合わせていたが、「除却を勧告・命令してきたが応じなかった」とし、9月15日には公園の部分閉鎖を行い、同24日に行政代執行を実施。今週中にも整備工事に着工する予定。

 広さ1万808平方メートルの細長い立地の同園では、2006年6月に開設したフットサル場やトイレ、外周フェンス、園内灯、ベンチを改修し、樹木の剪定、移植、新植を行うほか、「子どもや若者が楽しめるスポーツ施設」として、スケートボードエリア、クライミング・ウオールなどを新設する。

 各運動施設の使用料は、フットサル場=4,000円~7,000円(1面・1時間)、クライミングウオール=一般350円、小中学生200円(2時間)、スケートボード場=一般200円、小中学生100円(2時間)。運動施設の利用時間は22時まで。公園への入場は無料で、通り抜けも可能となる。

 同区によると、整備計画などに対し地元町会や商店会などからは「賛成の声が寄せられている」一方、「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」は引き続き反対の姿勢を示し、区を相手に行政代執行の通知処分の取り消しを求める訴訟を東京地裁に起こしている。同会は今月15日ナイキジャパン本社に赴き、抗議声明を提出する予定。

 同園内で生活をしていた路上生活者については、自立支援や居住支援など生活再建に向けた支援を行った結果、「近々に移行する確認が取れている」1人以外すべての人の移行が完了したという。

 「宮下NIKEパーク」は来年4月下旬に開園予定。

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