昨年12月に閉店したパリ発のセレクトショップ「レクレルール・トーキョー」跡に8月、セレクトショップ「Valveat 81(ヴァルヴィート エイティーワン)」(港区南青山4、TEL 03-6406-0252)がオープンした。経営はマークスタイラー(渋谷区広尾5)。
2006年2月にオープンしたレクレルール・トーキョーは、同社グループ会社だったMSインターナショナルが運営。MSインターナショナルは、マークスタイラーが今年2月、グループ会社ハンアンスンとともに吸収合併し事業を再編。今回「レクレルールで培った老舗セレクトショップのノウハウを生かし」、同所でセレクトショップを再開するに至ったという。ブランド名は、「valve(扉)」と「81(日本の国番号)」から「日本での扉を開け放つ」という意味を持たせた造語。
店舗面積は、1階=206.5平方メートル、2階=215.5平方メートル、ガーデン=90平方メートルの計512平方メートル。ファサードは前店舗の特徴でもあったブラインドを外し、「開放感」を演出するほか、2階にはギャラリースペースとVIPルームを開設。同店の「シンボル」でもあるガーデンは、ボタニカルデザイナーの東信さんが「New dimension garden」をテーマに「3面立緑化」空間に仕上げた。
店内では、ベルギーのファッションブランド「 アン・ドゥムルメステール」や津栄商会(兵庫県姫路市)のファクトリーブランド「ノリエイ」、元モデルの英ポーラ・トーマスさんが2006年に立ち上げたシグネチャーブランド「トーマス・ワイルド」など約120のブランドを扱う。「トーマス・ワイルド」のショートコート(24万8,850円)や「バルマン」のロングコート(72万4,500円)、ジャケット(26万4,600円)などのほか、モデルで女優のりょうさんとコラボレーションした2WAYカットソー(2万3,100円)などのコラボレーションアイテムもそろえる。
2階のギャラリーでは10月2日から、映像と写真を通して「アマゾンの魅力」を伝えるエキシビション「project AMAZON」を開催。期間中、デザイナーのヘルコビッチ・アレキサンドレさんがアマゾンを旅したドキュメンタリームービーの上映や写真展示を行うほか、3月から渡航可能になる「ポポロッカ体験ツアー」の予約販売も行う。10月14日まで。
青山エリアについて、同社valveat 81事業部事業部長の加田朝子さんは「世界中のコレクションと感度の高い人たちが集まる場所」とし、「ギャラリーも併設し、話題があれば集客が見込めると考えた」と話す。オープン後は主に30~60代の客層が来店し、男女比は半々。「30代前後の男性客が増えている」(加田)という。初年度売り上げ目標は3億円。
営業時間は12時~20時。