ラーメンの「麺」をバンズ代わりにして、「なると」などの具材を挟み込むB級グルメ「ラーメンバーガー」の専門店「ピンクの子ブタ」(渋谷区神宮前1、TEL 03-3405-7336)が竹下通り裏手にオープンして1カ月が過ぎた。オープンは8月17日。
ラーメンの麺を円盤状に焼き固めた「バンズ」に、豚の角煮なるとなどのラーメンの具材を挟み込むラーメンバーガーは、喜多方ラーメンで知られる福島県喜多方市の「道の駅喜多の郷」が開発し、「ご当地グルメ」として認知を広げる人気商品。
同店は、祭りなどのイベントで店舗プロデュースなどを手がける「ケイアイコーポレーション」(板橋区)が運営。同社スタッフらがラーメンバーガーを知り喜多方へ足を運んだことをきっかけに、「商品として売り出せるのでは」と商品開発に乗り出した。
苦労したのは、「麺を焼くこと」(同店スタッフの小嶋さん)。「たい焼きを焼くイメージで大阪焼きの鉄板を使い、圧縮機も自作した」。1人前に250グラムの中太麺を使い、プレスした麺の間には、めんま、コーン、モヤシ、キャベツ、なるとと自家製チャーシュー、ネギを挟む。バーガーにかける「スープ」は、チャーシューのだしをベースにかたくり粉でとろみをつけ、しょうゆ・塩・みそ・豚骨・坦々の5種(各500円)を用する。
店は竹下通りから入った路面に出店。オープンキッチンと13席のシンプルな店舗は、広さ13.2坪。隣には揚げたコロネパンにソフトクリーム合わせるB級スイーツを販売する「アイスコルネット原宿店」が出店する。
「竹下通りが込み合ってくると、脇道に入ってきて店に気付いてくれる。『何これ?』という感じで入ってくる人が多い」(小嶋さん)。利用客は女子高生の集団や大学生、カップル客などが多いという。
「ラーメンよりも軽く、ハンバーガーよりはおなかにたまる」と小嶋さん。「いろいろなラーメン店とのスープでのコラボや、各所への出店の誘いはある。ラーメンバーガーの知名度をもっと上げていきたい」と意気込みを語る。
営業時間は11時~18時30分。