シブヤ経済新聞などで構成する「みんなの経済新聞ネットワーク」が、日本産業デザイン振興会が主催する「2010年度グッドデザイン賞」を受賞した。
同ネットワークは、2000年4月に開設されたシブヤ経済新聞に始まり、2004年以降、ヨコハマ経済新聞、六本木経済新聞、天神経済新聞などと複数エリアへの広がりを見せ始めた。現在(2010年9月現在)は国内56エリア、海外4エリアの計60エリアで、各地域のビジネス&カルチャーニュースを配信している。
今年、第1号となったシブヤ経済新聞が10周年を迎えたのを機に同賞に応募。1次審査通過後、東京ビッグサイト(江東区)で今夏開かれた「グッドデザインEXPO2010」への出展を経て、受賞が決まった。審査員の評価は以下の通り。「時代の求める情報をネットワークし、その膨大な情報をより分かりやすくユーザーに提供している。その姿勢を高く評価する」。
受賞について、同ネットワーク代表を務める西樹シブヤ経済新聞編集長は「受賞は素直にうれしい。こうした情報の伝え方も、一つの『デザイン』として認められたことに時代性を感じる。最終的にはデジタルな仕分けがあるが、ネットワークの記者とともに日々コツコツ書いている記事が基本。街を巡り人に話を聞くというアナログな作業を、これからも大事にしていきたい」と話す。