米ファッションブランド「マーク ジェイコブス」は12月、南青山に世界初となる単独ビル「マーク ジェイコブス ビルディング」(港区南青山5)を開設する。
ニューヨークの名門美術大学パーソンズを卒業したマーク・ジェイコブスさんが1986年に初コレクションを発表した同ブランドは、セカンドライン「マーク by マーク ジェイコブス」とともに日本でもファンの多い人気ブランド。ジェイコブスさんは、仏・高級ブランド「ルイ・ヴィトン」のアーティスティック・ディレクターも務め、アーティスト村上隆さんとコラボーレートした「モノグラム・マルチカラー」などのヒットでも知られる。
出店場所は、「プラダブティック」などが並ぶみゆき通りから1本入った路面。ブランド創設以来、「基礎建築の段階から作り上げる世界初の店舗」で、地下1階・地上2階の3フロアを展開。店舗面積は約78.6坪。米・建築事務所「ステファン・ジャクリッチ・アーキテクツ」が設計した同ビルは、アメリカ建築家協会主催のデザインアワードで優秀賞を受賞した。ビル内には「マーク ジェイコブス 青山(MARC JACOBS AOYAMA)」が出店する。
ファサードはフロアごとに3つのゾーンで構成。ガラス張りで高級感を出す1階をはじめ、2階は「幾重もの直線彫り」が特徴のテラコッタで覆い、プレタポルテ専用の「プライベート空間」にする。ビルの「顔」となるのは、最上階部分の壁面「Lantern (ちょうちん)」。日本の伝統的な建築技術を使った「温かな」夜間ライトアップが「自然と街並みに溶け込む」という。
店舗では、レディス、メンズの各プレタポルテをはじめ、アクセサリー、シューズ、バッグ、アイウエアなどの雑貨、フレグランスを取り扱う。オープンは12月初旬を予定。