ツイッター発の自主制作映画「ツイシネ」、円山町のミニシアターで撮影

渋谷シアターTSUTAYAがある「Q-AXビル」1階での撮影。手前左が伊藤陽佑監督

渋谷シアターTSUTAYAがある「Q-AXビル」1階での撮影。手前左が伊藤陽佑監督

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 今月末に閉館が迫った円山町のミニシアター「渋谷シアターTSUTAYA」(渋谷区円山町、TEL 03-3464-6277)で9月14日、ツイッターをきっかけに有志が集まり映画製作に取り組む企画「ツイシネ」の撮影がスタートした。

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 7月22日、俳優の伊藤陽佑さん(ツイッターアカウント=@LITOjp)がツイッター内で「ツイッターにいる住人だけでスタッフ、キャストそろえて短編とか撮りませんか?」と呼びかけたことがきっかけで始まった同企画。同日から相互フォロワーを中心に賛同を広げ、打ち合わせなどの過程をツイッター、ブログ、ユーストリームなどで公開。約2カ月半の短期間で「プロデューサー」「出演者」「撮影部」などの制作メンバーをプロ・アマチュア問わず集め、今回の撮影にこぎ着けた。

 舞台は今月末に閉館を控えるミニシアターで、伊藤さんが「過去に舞台あいさつで訪れたことがある」という渋谷シアターTSUTAYA。同館が撮影場所に名乗り上げたことで、「わたしにとっての映画館」をテーマにアイデアを募り、「映画監督と主演女優の不倫スキャンダルを、映画の特別試写会を舞台に描く」というオリジナル脚本が完成した。

 「ネットの出現によっていろいろなメディアがぶち壊され、映画や音楽などがビジネスとして崩壊しつつある」と伊藤さん。「ツイッターの特性であるスピードや機動力を生かせば、これまでのような規模の大きい作品ではなく、少人数・小資本でも新しくて面白い作品が作れるのでは。出演者、スタッフ、スポンサーなど、これからも輪を広げたい」と話す。作品は「15分ほどの短編ミュージカル」を予定。「別の映画館などを舞台に同様の短編をいくつか撮りため、各作品を統合する1本の長編として劇場公開を目指す」という。「新しいツール、新しいシステムを作ることで、映画にとどまらず表現活動全般の新たな可能性を探っていきたい」とも。

 今回撮影した作品は、ネット上で年内の公開を予定する。

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