渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)パート3・5階「monozoku」(TEL 03-6416-3925)で現在展開している映画「トイレット」のミニショップで、メンズスカート専門ブランド「Cross Gender(クロスジェンダー)」と同作品がコラボレーションしたメンズスカートが販売されている。
経営コンサルティング事業や海外でのアパレル事業などを手がけるZOOEE(港区南青山2)が今年2月に立ち上げた「クロスジェンダー」。もともと洋服好きで、学生時代から腰にボリュームのあるスタイルを取り入れていたブランドディレクターの山本尚宏さんが「自分と同じようにメンズスカートスタイルが好きな人もいるのでは」と事業化を提案。男女ともにスキニーデニムがはやるなど「メンズとレディスの接近化」が始まっていることや、パリミラノメンズコレクションでメンズスカートスタイルが多く提案されていることなどから「メンズカートが来る」と判断し、ブランドを立ち上げた。現在はECサイトのみで販売している。
商品はプリーツラップスカートやアシンメトリーラップスカートなどで、中心価格帯は、7,800円~1万4,800円。主要客層は20代中盤だが、30~40代もいるという。メンズスカートにこだわり、デザインをそろえているブランドがあまりないことから、「リピーターも多い」という。
同作品は、「プラモデルオタク」のレイ、「引きこもりピアニスト」のモーリー、「エアギターを生きがいとする女子大生」リサの3兄妹が、母親の死をきっかけに家にやって来た「謎の祖母」ばーちゃんとの交流により家族のきずなを取り戻していくストーリーを描く。
今回、同作品内でモーリーがメンズスカートを着用していることからコラボが決まった。同店で販売する商品は、劇中でモーリーが着用しているスカートの形を再現したデザインの「Cros Gender ロングメンズスカート type toilet」で、柄は前面がイチゴ柄で後面が花柄のものなど3種を用意する。価格は各1万5,750円。
山本さんは「この作品を通じて、メンズスカートというアイテムがより一般的なものになれば。萩上直子監督の作品は女性に人気があるとうかがっているので、女性にも受け入れてもらえるきっかけになってほしい」と期待を寄せる。
営業時間は10時~21時。「トイレット ミニショップ」の展開は今月6日まで。