ミクシィ(渋谷区神宮前2)は来年4月、渋谷・六本木通り沿いに建設中の高層ビル「住友不動産渋谷ファーストタワー(仮称)」(渋谷区東1)内に本社を移転する。同ビルには、チケット販売大手のぴあ(千代田区)も来年1月に本社を移転することが明らかになっている。
移転するのは、仏保険大手AXA(アクサ)グループ本社跡地に建設中の大型ビル。地下鉄副都心線の開業に伴い、劇場や百貨店が入る高層ビルや周辺の道路整備、駅ホーム移転などの大規模再開発が進む渋谷駅東側に位置し、オフィスフロア(3階~10階)に加え、高層階には高級賃貸マンション「ラ・トゥール渋谷」が入る。地上25階、地下3階(塔屋2階)で、延べ床面積は5万2,753.25平方メートル。
前身となる「イー・マーキュリー」を神泉町で創業し、2002年から「渋谷マークシティ」(道玄坂1)内に本社を構えていたミクシィは2007年8月、事業拡大などを理由に原宿・明治通り沿いの「住友不動産原宿ビル」(神宮前2)に移転。従業員拡大を見越し、事業拡大・促進の迅速化を図るため、渋谷への「再上陸」を決めた。
1972(昭和47)年の創業以来、千代田区に本社を置いてきたぴあは、今回の移転で初めて「渋谷」の地を踏む。三番町にある現本社が6フロア、12ゾーンに分散するのに対し、新オフィスでは本社機能を2フロア2ゾーンに統合。業務効率とコスト効率の向上・改善を図るという。
ビルは8月末にも完成予定。