目黒通り沿いのリノベーションホテル「CLASKA（クラスカ）」（目黒区中央町1、TEL 03-3719-8121）は現在、屋上デッキで酒を飲みながら楽しむ映画鑑賞イベント「ルーフトップシネマ」を展開している。

　2008年の施設リニューアルに合わせてスタートし、今回で3度目となる上映会。カフェ、ギャラリー、学校などさまざまな場所での映画上映会を企画するユニット「Kino Iglu（キノ・イグルー）」と共同で、日本では未公開のものや古いものなど「上映自体が貴重」な作品から、「夏のルーフトップという立地で、笑ったり話したりしながら気楽に見られる」映画を選んで上映してきた。

　口コミを中心に認知を広げ徐々に規模を拡大し、今回は7月28日からの1カ月間、3シリーズ構成で3本の映画を上映。7月末に開催された第1弾では、デンマークでは広く知られる一方で、日本では劇場未公開というコメディー「マイ・シスターズ・キッズ」を取り上げた。上映初日、会場には予約客約70人が集まり、「寝そべってしゃべったり、お酒を飲んだりと自由なスタイルで」（クラスカ広報の速水真理さん）作品を観賞。「上映の最後には拍手も起こった」という。

　8月11日からは第2弾「フィッシング・ウィズ・ジョン」の上映を控える。作家やミュージシャンとして知られるジョン・ルーリーさんの監督・主演作で、作中ではルーリーさんが映画監督のジム・ジャームッシュさんやミュージシャンのトム・ウェイツさんなどの友人を引き連れアマゾンやタイなどを訪れる。何気ない会話やふざけ合いを独自のタッチでとらええた作品。

　19時開場、19時30分上映開始。「夕暮れ時に入場し、ちょうど暗くなるころに上映がスタートする。屋上は周りに建物も無いので、風に吹かれながら景色や映画を楽しんでほしい」と速水さん。

　入場料は2,000円（1ドリンク付き）。第2弾は8月13日まで。第3弾は今月25日～27日。