「109-2」、全館をメンズに改装へ-2012年めど、名称変更も視野に

現在5~7階でメンズフロア「109メンズ」を展開している「109ー2」の外観

現在5~7階でメンズフロア「109メンズ」を展開している「109ー2」の外観

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 2006年からメンズフロア「109MEN’S(以下109メンズ)」の展開を拡大している渋谷駅前のファッションビル「109-2」(渋谷区神南1、TEL 03-3477-8111)は今秋、新たに4階をメンズフロアに改装し、2012年をめどに「メンズ館」への全面リニューアルを目指す。

メンズアクセサリーショップなども展開する6階フロア

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 109メンズは、2006年3月にSHIBUYA109ファッションとメンズファッションが融合した「渋谷系メンズファッション」を提案する新たな戦略として5階フロアにオープン。同9月には6階フロアを増床し規模を拡大し、2008年4月には7階をメンズフロアとして刷新。昨年9月には1階にセレクトショップ「VFX」を、今年3月には4階にセレクトショップ「CRAZE(クレイズ)」をそれぞれオープンするなど、現在メンズショップは全55店舗中35店舗を占める。

 以前から「『メンズ館』の構想はあった」と同館総支配人の大悟法安路(だいごぼうやすじ)さん。4年前のフロアオープンから順調に推移を続けてきた109メンズの好調ぶりについて、タレントとしても活躍するJOYさんなど自らブランドのディレクションも手がけるメンズモデルの人気や、キャラクター、企業とのタイアップ企画などを主な理由に挙げる。人気モデルがストリートスナップの撮影場所に指定するなど、フロアの認知も定着してきた。

 客単価は、1万円~1万5,000円程度と、「SHIBUYA109」の3~4倍。中高生から20代の若い客層をはじめ、1回で3~4万円をつぎ込む熱心な40代以上の顧客もいるという。外国人は、中国、韓国などのアジア人観光客をはじめ、インターネットの影響からか「最近では欧米系の外国人客が増えている」といい、客層も広がりをみせている。

 全館メンズに向け第1弾として、今秋のショップ改変に伴い、4階をメンズフロアにリニューアル。5階、6階、7階に続く4フロア目で、今後も飲食店などの一部店舗を除き、各フロアに順次メンズショップを誘致。2012年をめどに全館メンズ化を目指す。

 「お兄系」「ギャル男系」など既存のイメージに加え、「109という特色をどのように出すか」を考えながら、これまで以上に「バラエティーを持たせた」ブランドを誘致。ネイルやコスメなど美容への関心も高まっていることから、ヘアサロンなど「新しいジャンル」を取り入れる構想も。メンズモデルがディレクションする単独店を持たないブランドや、109に出店するレディスブランドの新メンズ業態などを積極的に誘致していく予定。メンズへの転換で、館全体の名称変更も視野に入れている。

 7階では現在、メンズショップで商品を購入した人がJOYさんや同館の写真を背景に撮影できる期間限定プリクラ機を2台設置している(8月31日まで)。営業時間は10時~21時。

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