恵比寿に多目的セミナー拠点「amu」-クリエーティブ系企業グループが開設

原広司さんが手がけた建物は植樹も含めて設計。施設が常緑樹に囲まれたような印象が特徴。撮影=永礼賢(ながれさとし)さん

原広司さんが手がけた建物は植樹も含めて設計。施設が常緑樹に囲まれたような印象が特徴。撮影=永礼賢(ながれさとし)さん

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 恵比寿西1丁目の五差路交差点付近に7月1日、セミナーやイベントを展開する多目的クリエーティブ・スペース「amu(アム)」(渋谷区恵比寿西1、TEL 03-5725-0145)がプレオープンした。

1階多目的ホール

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 運営は、エディトリアルデザイン制作会社「アレフ・ゼロ」(恵比寿南1)、出版社「ビー・エヌ・エヌ新社」「フィルムアート社」(恵比寿南1)、ウェブデザイン制作会社「コンセント」(代々木1)の4社を事業会社とする持ち株会社「AZホールディングス」(恵比寿南1)。

 「ふつうの人の、普段の情報生活をより豊かに」を理念に掲げる同社のブランディングの一環としてオープンした同施設。各社スタッフがディレクターを務め、各事業で培ったノウハウを、セミナー・ワークショップ・イベントとして一般へ向けて発信する新拠点となる。

 敷地面積は約250平方メートル。設計は、京都駅ビルなどで知られる建築家・原広司さんが手がけた。恵比寿公園にも近い旗竿(はたざお)敷地に立地。常緑樹が茂る路地の先に構えるコンクリート打ちっぱなしの2階建て建築は、背の高い木々に埋もれたような雰囲気が特徴。

 内装も白で統一。1階に30人~50人を収容する多目的ホールを、2階に8人~15人を収容するセミナールームを配し、ホール上部は吹き抜けにして天井窓から採光する。「ホールは展示・セミナー・ワークショップなど幅広い用途に合わせ、作品の展示や防音に配慮した。明るいが周りは木々で閉じられており、谷底のようなイメージ」と同施設運営責任者の塩崎賢一郎さん。

 グランドオープンは10月を予定する。7月中は無料セミナーを展開し、8月からはシリーズ形式の有料セミナーなども予定。ディレクションは、映像・アート関連の書籍を中心に発行するフィルムアート社編集長の津田広志さん、企業・法人などの広報ツールなどを手掛けるアレフ・ゼロ取締役の川崎紀弘さん、情報アーキテクチャを専門分野とし武蔵野美術大学で非常勤講師も務めるコンセント社長の長谷川敦士さんが手がける。

 ターゲットは、10代後半の学生から30代ビジネスパーソンまで。オープンについて、塩崎さんは「きっかけはもっとマーケットを理解したい、お客さんのいるところに近づきたいという思いから」とし、「(同施設では)グループとしての情報発信を中心に、来てもらったお客さんとも一緒に何か始めていければ」と期待を寄せる。

 最新のセミナー情報は、amuの公式サイトで確認できる。

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