電力館(渋谷区神南1、TEL 03-3477-1191)は7月12日、3階と4階をリニューアルオープンした。
同館は1984(昭和59)年、東京電力の総合PR拠点として渋谷・ファイヤー通り沿いに開業。「電力」をテーマに常設展示を行うほか、ホールでのフォーラムやセミナー、各種イベントなどを行ってきた。リニューアルは、来春の全館改装に向けた第1弾となるもの。
これまで3階では「IHハーブカフェ」「クイックスパ」など、4階では「IHクッキングルーム」などをそれぞれ展開してきたが、今回「電気を大切につかう」をコンセプトにリニューアルした。
「CO2の少ない暮らし」をテーマにする3階では、家庭でできる「CO2削減のための技術」を紹介。ミニシアターや、家庭内の1日の二酸化炭素(CO2)排出量をキューブで表現する「CO2キューブ」をはじめ、キッチンやリビング、バス・トイレなどをイメージした各コーナーで電気給湯器「エコキュート」や太陽光パネル、電気自動車などを展示し、CO2削減方法などを紹介する。
4階のテーマは「CO2の少ない街づくり」。ヒートポンプを中心に「電気の力」を使った街の中の施設や乗り物などを紹介。AR技術を使い、日本の一年間のCO2排出量や電気を活用したCO2削減効果を体験できる「シティスコープ」のほか、空気の熱を活用するヒートポンプの仕組みや原理を体感できる「ヒートポンプ・ラボ」、街の中でできる電気を活用したCO2削減への取り組みなどを紹介する。
同館企画部主任の村川正芳さんは「電気を上手に使うことで低炭素社会に役立つということを伝えていきたい。来場いただいた方が環境問題に対して興味を持っていただけたら」と話す。
開館時間は10時~18時。水曜休館(祝日の場合は翌日)。全フロアのリニューアルは2011年春を予定。