スパイラルで「東京 国際レズビアン&ゲイ映画祭」-アジア最大規模へ成長

「双子のデュオ~アンタッチャブル・ガール」(ニュージーランド、リアン・プーリー監督)

「双子のデュオ~アンタッチャブル・ガール」(ニュージーランド、リアン・プーリー監督)

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 レズビアン、ゲイなどの「セクシャル・マイノリティー」をテーマに掲げ、昨年は約8,000人の動員を記録するなど認知を広げる「東京 国際レズビアン&ゲイ映画祭 2010」が今年も7月9日より、スパイラルホール(港区南青山5)ほかで開催される。

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 同祭は1992年、「中野サンプラザ」(中野区)の研修室を会場にセクシャル・マイノリティー解放運動の一環としてスタート。当初は観客やスタッフの多くがセクシャル・マイノリティーで構成されたが、会場や開催期間の拡大とともにエンターテインメント性を強化しながら幅広い客層を獲得。昨年は7,900人以上の観客を動員し、アジア最大規模のレズビアン&ゲイ映画祭へと成長を遂げた。

 会場は、新宿のシネコン「新宿バルト9」を皮切りに、スパイラルホールがクロージングを引き継ぐ。計8日間で、海外ボーイズ作品、海外ガールズ作品、日本作品、ドキュメンタリー作品の各部門より、海外のレズビアン&ゲイ映画祭での受賞作や話題作など28作品を上映。

 オープニング作品は、母親とゲイの息子の家族関係をコミカルに描いた「大変!息子がゲイなんて!」と、著名ファッションデザイナーのトム・フォードさんが初監督し、劇場公開も控える話題作「シングルマン」。そのほか、ニュージーランド出身のレズビアンで、国民的人気を誇る双子お笑いデュオ「アンタッチャブル・ガールズ」を追ったドキュメンタリーや、ドラァグクイーンのイチェル・ダムールさんが監督・出演を手がけた映像作品、2009年カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したロウ・イエ監督の「スプリング・フィーバー」など、多彩な国籍・ジャンル・制作規模の作品が同テーマの下に一堂に会する。

 会期中、監督や主演俳優らをゲストに迎えたトークイベントも多数予定。チケットは、前売り1 回券=1,400円(バルト9)、1,300円(スパイラル)、当日1 回券=1,600円(バルト9)、1,500円(スパイラル)など。

 「近年はセクシャル・マイノリティーのお客さまはもちろん、ストレートのお客さまや外国人のお客さまも多く『多様性』がキーワードになっている」と同祭代表の宮沢英樹さん。来年の20周年に向けては「(海外に倣って)日本の企業の意識も徐々に変えていきながら、スポンサー獲得に力を入れたい」と課題を挙げ、「お客さまをアッと驚かせるようなことをしていきたい」と意気込む。

 スパイラルホールでの上映は7月15日~19日。

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