渋谷を拠点にリユース傘の無料レンタルサービスを展開する「シブカサ」は6月12日から、渋谷パルコ・パート1の雑貨ショップ&ギャラリー「CLASKA DO(ドー)渋谷店」(TEL 03-5456-2833)を会場に、前後非対称な独自のフォルムが特徴の雨傘「senz umbrellas(センズアンブレラ)」の無料レンタルを始めた。
センズアンブレラは、前後非対称な形状が前からの強風を後ろへ逃がす機能を果たすオランダ発の雨傘。2008年春の発売以来これまで3万5,000 本以上を販売し、「時速100キロの風でも壊れにくい」とアピールする。会場では現在25本のレンタル傘を用意。サービス開始から3日間で3~4本程度の利用があったという。
シブカサは2007年末より、法人・個人から処分予定傘の寄付を受け、渋谷エリアの協力店舗での無料レンタルサービスを展開する「まちづくり型」エコプロジェクト。今回の企画は、同プロジェクトを運営するソーシャルプロジェクトチーム「SOL」が、センズアンブレラの発売元であるマークスインターナショナル(目黒区中町2)から話を受け、「傘に対する価値が高まり、一人でも多くの人がものを大切にする気持ちを持ってもらえたら」(SOL八木太亮さん)との狙いで実現した。
ここ数日雨天と晴天が入り混じる不安定な天気が続く渋谷は、6月14日に梅雨入り。シブカサではこれまで2度の梅雨を経験し、プロジェクトスタート時には学生だったメンバーは、現在は全員社会人となり5人が中心メンバーとして活動を続けている。5店舗からスタートしたシブカサ加盟店は、渋谷エリアのカフェや雑貨店などを中心に42店舗まで拡大した。
八木さんは「梅雨はまさに年間を通して最も活動が活性化される時期」と気合いが入る。「梅雨から夏にかけては、急な雨やゲリラ豪雨で困る人も多い。そんな季節だからこそ、シブカサを借りることでちょっぴり幸せな気持ちになったり、店とお客さまとの間にコミュニケーションが生まれたりしてくれれば」と期待を寄せる。
センズアンブレラのレンタルサービスは秋ごろまでを予定する。