原宿のビル(渋谷区神宮前6)で6月11日~13日、「カミングアウト」をテーマにしたファッションで「自分を自由に表現した」人たちを対象にした撮影会が行われた。
ソニー(港区)が5月22日に発売した小型ノートパソコン「VAIO Pシリーズ」の販促キャンペーン「COMING-OUT PROJECT」の一環。同商品が「液晶画面を縦にしたりと自由なスタイルで使用できるパソコン」(同社広告宣伝部門宣伝企画部IT企画室宣伝プロデューサーの太刀川善さん)であることから、5月上旬より「カミングアウト」をテーマに「『自由』という点を感じていただくきっかけとなる企画」を展開。参加者がツイッター上で発言した「好きなこと、興味があること」を基にアーティストがオリジナル曲を作曲したり、同曲を友人にプレゼントするなどのサービスを展開した。
「COMING-OUT COLLECTION feat. colette」と題した今回の企画は、パリのセレクトショップ「colette(コレット)」とコラボレーションし、「自分を自由に表現するファッション」をした人たちをプロのフォトグラファーが撮影。その中から選定した写真を広告として使用するもの。撮影会には、街を行き交う人に声をかけ参加者を募ったほか、同キャンペーンのサイトを見て来た人たちが参加。スタイリストがメークやヘアの手直しをした後、背景紙や照明が設置された「特設撮影スタジオ」で撮影を行った。
広告用写真は、コレットのクリエーティブディレクターSarah Coletteさんや、アクセサリーデザイナー、DJなどで活動するMADEMOISELLE YULIAさんらが選考し、6月14日から同ビルの街頭ウインドーやキャンペーンサイトに掲出している。今後、ターミナル駅や電車内の「トレインチャンネル」、カフェなどにも展開する予定。
一連の販促キャンペーンについて、太刀川さんは「従来のファンはもちろん、20~30代のこだわりを持った方をターゲットにしていきたいと考えた。まず始めに、最近パソコンを使い始めた人やツイッター、SNSなど、ネット上でのコミュニケーションを楽しんでいる方などに向けたキャンペーンを展開。今回はそれを『リアルな現場で』と考えた」と話す。「流行に乗っているからおしゃれなのではなく、自分を上手に表現できている人がおしゃれだと思う」とも。
広告展開は7月下旬ごろまでを予定する。