原宿の「nakata.net cafe(ナカタドットネットカフェ)」(渋谷区神宮前1、TEL 03-5413-3955)で5月24日夜、埼玉スタジアムで行われたワールドカップ(以下W杯)壮行試合「日本代表対韓国代表」のパブリックビューイングが行われた。
19時20分のキックオフを前に、店内には日本代表ユニホームを着た人やスーツ姿の人などが集まった。韓国人歌手Kさん、EXILEのTAKAHIROさんによる各国の国歌斉唱後、日本ボールでキックオフ。同時に店内には拍手が沸き起こった。
開始6分、韓国のMFパク・チソン選手のシュートが決まると、場内には悲鳴が上がり肩を落とす来店客ら。その直後、日本のFW岡崎慎司選手がシュートを放つと歓声が上がるもシュートはゴールの外へ。試合が進むにつれ人が増え、熱気も高まっていく店内。その後、点差は縮まることなく前半戦は終了した。
徳島県から見に来たという泊崇志さん(23)、千葉県在住の田中健一さん(23)、町田市在住の香川正登さん(21)は「闘莉王選手がいないから攻撃面が不安。韓国の方が運動力が上なので最初は韓国ペースだった。(1点を決めた)パク選手はすごい選手なので、他の選手に決められるよりまだまし」と苦笑い。後半戦に向け、「本田圭佑選手に期待。ゴールに向かうプレースタイルなので、シュートやゴールにつながるプレーをしてほしい」「一番負けてほしくない韓国が相手なので、アグレッシブに動いて日本の強さを見せてほしい」と期待を寄せた。
後半18分、中村俊輔選手に代わりFW森本貴幸選手が登場すると場内では「日本」コールが沸き起こる。その後も、来店客らはモニターにくぎ付けとなり、選手たちのプレーに一喜一憂した。後半40分を過ぎると、「頑張れ!」「行け!」とげきが飛ぶ。後半46分、韓国のペナルティーキックの際には手を組み、祈るように見守る人の姿も。その願いもむなしくシュートが決まり韓国に追加点が入ると大きなため息が漏れた。その直後、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
ガンバ大阪のファンだという世田谷区在住の上岡由佳さん(27)は「みんなそれぞれの味が出せていなく、息が合っていなかった気がする」とし、6月11日に開幕するW杯については「全試合厳しいと思うが、全員が持ち味を出してやりきってもらえれば、その先に結果が付いてくると思う。現地には行けないが全試合を見るので頑張ってほしい」とエールを送った。
次回のパブリックビューイングは今月30日、21時15分キックオフ予定の日本対イングランド戦を予定する。