コマーシャルフォトグラファーとして活躍するP.M.Kenさんが渋谷や表参道などの街並みを海外の街と合成加工し新たな景観を生み出す企画展「cross point」が現在、代官山「ギャラリー スピーク フォー」(渋谷区猿楽町、TEL 03-5459-6385)で開催されている。
Kenさんは1990年、東京造形大学卒業後にフリーのフォトグラファーとして独立。初個展を開催した1996年ごろから画像編集ソフトウェア「Adobe Photoshop」を使った合成写真に取り組み、独特の技術とアイデアでファッションフォト、音楽写真などの分野で活躍する。2006年には世界最大のフォトショップイベント「Photoshop World」にデモンストレーターとしても出演。
「cross point」は、ニューヨーク・パリ・ロンドンなどの海外都市と、東京の街並みをデジタルカメラで撮影した画像を合成加工し、新しい風景写真として「再生」するシリーズ企画。公園通りや宇田川町、スペイン坂などの渋谷エリアも数多く含み、「shibuya109」前の道玄坂下交差点とNY・タイムズスクエア、浅草「吾妻橋」とパリ最古の橋「ポンヌフ」など、それぞれの景観の組み合わせも見どころ。
輸送技術の発達やインターネットの普及などさまざまな分野でグローバル化が進んだ現代社会に対し、「それぞれの国や文化から生まれたものが海を越え融合し、ユニバーサルな価値が日常にあふれている」とKenさん。同シリーズ初となる個展会場では、モノクロプリント21作品を展示・販売するほか、各都市の地図にピンで撮影ポイントを示したパネルも設置する。作品価格は5万2,500円~。
開催時間は11時~20時(展示最終日は18時まで)。木曜休廊。今月26日まで。