渋谷・桜丘町のカフェ「桜丘カフェ」(渋谷区桜丘町、TEL 03-5728-3242)が5月10日から、子ヤギ2頭の飼育を始めた。
同店を経営するエル・ディー・アンド・ケイ(渋谷1)大谷秀政社長の発案から飼うことになったという2頭。今後、「オーガニックにこだわった」フードの提供なども検討していることから、「形だけでなく、真のオーガニックカフェを目指すための第1弾でもある」という。
名前は、同所がある「桜丘町」の地名から白い子ヤギを「さくら」にし、体の色から茶系の子ヤギを「ショコラ」と名付けた。どちらもメスで、さくらは現在5カ月、ショコラは8カ月程度だという。同店では、2頭の様子を伝える「しぶやぎブログ」も開設した。
店頭のテラスに柵で仕切ったスペースを設け、オリジナルで作った小屋を用意。表の通りやテラス席、店内窓際の席からは、飲食しながら2頭を見ることができる。2頭を見ることができるのはオープンから翌1時までで、深夜の時間帯は柵の周囲に取り付けた「雨戸」を閉める。「本人たちが寝むそうだったら24時などでも閉める」という。
2頭を迎えるに当たり、スタッフ全員が本を読むなどして飼育方法を「勉強」。同店スタッフが中心に世話をしており、餌はワラなどのほかに「(当店で)残った野菜を乾燥させて」与えている。小屋の柵には「与えてはいけないものがあるので、むやみに餌を与えないようお願い致します。餌を与えたい時はスタッフまでお声掛けください」「子ヤギに触れた後は、必ず手洗い消毒を行ってからご飲食ください」と注意を呼び掛ける張り紙も。
飼育で注意している点について、川上梓店長は「1日に与える餌の量を決めていることや、ストレスがたまってしまうので1日2回、散歩に連れていくこと」とし、「成長してもあまり大きくならない品種なので、(大人になっても)当店で飼い続ける」と話す。
「自分の部屋のようにくつろげる空間」をコンセプトに、同社が展開しているカフェ「宇田川カフェ」の姉妹店として昨年3月にオープンした同店。「男性でも気兼ねなく入れる店」をテーマに、いすなどのセレクションにもだわった。セルリアンタワーなどがあるビジネス街に出店していることもあり、客層は20代後半~30代が中心だという。
営業時間は11時30分~翌4時(日曜・連休最終日は24時まで)。