西武渋谷店に明和電機「社長設計室」-展覧会へ向けたティーザー企画で

西武渋谷店に明和電機の「社長設計室」が登場。写真中央は明和電機社長の土佐信道さん

西武渋谷店に明和電機の「社長設計室」が登場。写真中央は明和電機社長の土佐信道さん

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 西武渋谷店(渋谷区宇田川町、TEL 03-3462-0111)B館8階のオルタナティブスペースに5月11日、「明和電機ボイス計画・社長設計室」が登場した。

設計作業をする社長の土佐信道さん

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 同企画は27日から同館8階美術画廊、オルタナティブスペースで開催する「明和電機ボイス計画宣言」展に向けたティーザー企画。アートユニット・明和電機の社長・土佐信道さんが「出社」し、展覧会出展のためのドローイングなどを行う。今回、「ここで作業をしたら面白いのでは」という店側からの提案から「社長設計室」開設が決まった。

 明和電機は、1993年に土佐信道さんが兄・正道さんと結成したアートユニットで、ユニット名は父親が過去に経営していた会社名からとったもの。青い作業服を着用し作品を「製品」、ライブを「製品デモンストレーション」と呼ぶなど、「日本の高度経済成長期の中小企業のスタイル」で活動。魚をモチーフにした「魚器(NAKI)」シリーズ、オリジナル楽器「ツクバ」シリーズなど「ナンセンス・マシーン」を制作している。

 同スペースの面積は20.5平方メートルで、土佐さんが実際に使っている作業机を持ち込んだ。来店客は、机に設置したガラスを1枚隔てて作業の様子を見ることができる。ほかにも、昨年11月に発売した「オタマトーン」(白・黒)や、6月上旬に販売予定の「オタマトーンワッハゴーゴーモデル」(ゴールド・シルバー)、1995年に制作した腹話術人形「SAVAO(サバオ)」、2003年に制作した人口生体ロボット「SEAMOONS(セーモンズ)」の頭部、昨年5月に発表した「人間のように」笑う機械「WAHHA GO GO(ワッハゴーゴー)」などを展示。「ワッハゴーゴー」は実際に触れて音を出すこともできる。

 期間中、ほぼ毎日「出社」する土佐さん。18時~20時の間、同展に出展するためのドローイングや2012年完成予定の歌うロボット「セーモンズII」の設計・ドローイングを公開。同所からツイッターへ「つぶやく」ほか、「オタマトーン」の演奏も「頼まれれば」行うという。

 「(イベントなどでは)スケッチは見せたことがないし、作業している姿も初めて見せる。完成したものではなく、出発点を見せるので入浴シーンを見せるような恥ずかしさもあるが、それが快感に変わるかもしれない」と笑う土佐さん。「僕が見せたくない部分は皆さんが一番見たいと思うので、恥ずかしいが見に来てほしい」とも。

 営業時間は10時~20時(木曜~土曜は21時まで)。今月25日まで。

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