東京急行電鉄(渋谷区南平台町)と東急文化会館跡地の隣接街区の権利者で組織する「渋谷新文化街区プロジェクト推進協議会」は4月14日、現在開発を進めている「渋谷新文化街区プロジェクト」の施設名称を「渋谷ヒカリエ」に決定したと発表した。
名称には「渋谷から未来を照らし、世の中を変える光になるという意志を込めた」という。ロゴマークでは、「Hikarie(光へ)」のネーミングから、「Hikarie」に光を照らしロゴが昇ってくるイメージを表現し、カラーは光輝く明るいゴールドを基調とした。
併せて、同施設の中核となる同社所有のミュージカル劇場の名称を「東急シアターオーブ」に決定した。
渋谷ヒカリエは高さ約182.5メートル、地上34階・地下4階の超高層複合ビルで、渋谷の街のシンボルタワーとして、「新たな価値を創造、発信していくプラットフォーム」を目指す。施設のデザインコンセプトは「Live Open Synergy」。「渋谷の街を行き交う人々の多様性や躍動感にふさわしい光を感じさせる透明のファサードや空間づくり、渋谷の街や駅への多様なアプローチを可能とする歩行者ネットワークに加え、先進の環境性能を備える」という。
東急シアターオーブは約2,000席の規模で、渋谷ヒカリエの11階~16階に誕生。天体、地球や球体を語源とする言葉「オーブ」を冠することで、「近未来的な球体のフォルムをまとい宙空に浮かぶ劇場」の特徴を表現し、スケールの大きさを印象付ける。文化施設ではそのほか、約1,000平方メートルと約300平方メートルのエキシビションホール(9階)、アーティストの表現の場「クリエイティブ・ラボ」(8階)を開設する。
高層部(17階~34階)に位置する18層のオフィスフロアは、総貸床面積が渋谷最大級となる約3万8,000平方メートル(=約1万1,500坪)で、「柔軟性に富んだ整形の大空間」により、多様なワークスタイルに対応する。低層部(地下3階~7階)の商業施設には東急百貨店の出店が決まっているほか、6階・7階はカフェ&ダイニング空間となる。
同日、渋谷ヒカリエの概要などを伝える専用サイトも開設した。竣工は2012年春を予定。