渋谷・神山町の書店「SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(シブヤパブリッシング&ブックセラーズ=以下SPBS)」(渋谷区神山町、TEL 03-5465-0588)で、写真家・若木信吾さんが学長となり全10回の講座を通して写真の「原点」を伝える「写真ワークショップ2010」が開講される。
若木さんは1971年静岡県生まれ。ニューヨーク・ロチェスター工科大学写真学科を卒業後、雑誌・広告など幅広い分野で活躍。自身の祖父を撮り続けた写真集「TAKUJI」(光琳社出版)を代表作に国内外で高い評価を得る。SPBSからは2008年は、若木さんが俳優の浅野忠信さんを撮り下ろした写真集「ASANO TADANOBU-OFF SCREEN」を発行している。
講座は「若木作品の大ファン」というSPBSのCEO福井盛太さんと若木さんが、「すべてのメディアがデジタル化していく中で、『写真』メディアの立ち位置が分からなくなってきている。写真の原点を知るための場所、美しいと思ったものや面白いと思った対象に素直にファインダーを向けて、じっくりと現像・プリントし、互いに作品を議論する場所を」(福井さん)と開講wo
を決めた。
各回ゲスト講師を迎え、「写真の歴史」「撮影現場力」「プリントの現在」「作品寸評会」など全10回の講座を予定。「プロフェッショナルコース」「プロ志望者コース」「アマチュアコース」の3コースを編成し、共通授業のほか、志望動機や写真レベルに応じて「作品展」「作品制作」などの実践的なカリキュラムも用意する。
プロコースでは「HUgE」などで活躍する森健人さんの参加が決まっているほか、「デザイナー、フリーの編集者、カメラメーカーやテレビ局の方」などの応募があったという。「プロコースの方もプロ志望コースの方も、なるべく『無色透明』な方たちに受講してもらいたい」と福井さん。「ファッション写真しかやりたくないとか、誰々の下で働いていたとか、すでに『色』に染まってない人たちと『純粋な写真』を撮影したい」。
受講料は、プロフェッショナルコース=36万7,500円、プロ志望者コース・アマチュアコース=12万6,000円(テキスト代、作品制作費含む)。