渋谷で「セカイカメラ」API公開イベント-ぐるなび、みん経など配信開始

みんなの経済新聞ネットワークの配信開始を説明する頓智ドットの井口尊仁CEO

みんなの経済新聞ネットワークの配信開始を説明する頓智ドットの井口尊仁CEO

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 頓智ドット(新宿区)は3月4日、iPhoneアプリ「セカイカメラ」の拡張現実(AR)空間に外部コンテンツを展開するためのAPI「OpenAir for Publishers」を公開するとともに、その詳細を紹介するイベントを渋谷シアターTSUTAYA(渋谷区円山町)で開催した。

セカイカメラとの提携を発表する「エバーノート」のフィル・リービンCEO

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 APIを使って情報提供を行う企業などのエアタグは「オーソライズドタグ」と呼ばれ、任意の位置・高度に配置できるほか、カスタムエアタグとして自由にアイコンをデザインできる。さらに、メーンのエアタグの下にオプションのエアタグを自由にぶら下げ、「引き出しのように」出したり引っ込めたりできるのが特徴。

 この日、APIへの対応を表明したのは、ぐるなび、ネクスト(HOME’S)、カカクコム(スマイティ)、東急ハンズ、リクルート(FooMoo by HotPepper、カーセンサー、じゃらん、SUUMO)の各社。ぐるなびは同日より約5万3,000店舗の飲食店情報を公開したほか、HOME’Sは賃貸・売買に関する不動産情報、スマイティは賃貸物件情報を配信。東急ハンズはランニンググッズや自然観察グッズ、ペットとの散歩グッズなどを、代々木公園内でイメージできる場所に配した。FooMoo by HotPepperは時間帯も考慮して飲食店情報を公開する(じゃらんは3月24日~)。

 3日に日本語版の提供を開始し、日本法人設立を発表したばかりの「Evernote(エバーノート)」も対応を表明。Public Notesをエアタグにする機能などを盛り込み、今年後半の連携開始を予定する。米エバーノートのフィル・リービンCEOは「今まで自分のところの中に持っていた記録・記憶をARの世界でより可視化して、より使いやすくわかりやすくする素晴らしい提携」と期待を寄せる。

 昨年12月にAPIへの対応を発表していた「みんなの経済新聞ネットワーク」も同日、国内で展開する全媒体のニュース記事のエアタグ配信を一斉に開始。併せて、iPhone用に最適化したウェブアプリの提供も始め、エアタグ詳細画面からURLをタップすることで記事全文が読めるようにした。

 近く公開を予定しているv2.2について、頓智ドットの井口尊仁CEOは「Air Filterのパワーアップ」と「処理の高速化」を挙げた。オーソライズドタグをコンテンツプロバイダーごとにセレクトできるようにするほか、エアタグ密集地でも快適に使えるようにするという。

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