グーグルのホームページのロゴに3月1日限定で、小中学生を対象としたロゴデザインコンテスト「Doodle 4 Google(ドゥードゥル フォー グーグル)」のグランプリ作品が使われている。
「ドゥードゥル」は「いたずら書き」という意味。一般的に「ホリデーロゴ」として知られているが、「こどもの日」「アインシュタインの誕生日」「エベレスト初登頂の記念」など、祝日や記念日などに掲出している通常とは異なるデザインのロゴマークを指す。
日本初開催となる同コンテストは、グーグルが主催する小中学生を対象としたデザインコンテストで、これまでイギリスやアメリカ、オーストラリア、中国などで実施されてきた。「子どもたちがドゥードゥルの創作を通して、創造力の芽をはぐくみ、芸術とテクノロジーの結びつきを知る機会を創出すること」を目的としている。
今回のテーマは「私の好きな日本」。全国の小中学生から募集を行ったところ6万8千点以上の作品が集まった。そこから全国を10地区に分け、小学校低学年、高学年、中学生の3部門に分けて選考とユーザーによるオンライン投票を実施し、各地区各部門の代表30作品を選出。その中から米グーグルのウェブマスター、デニス・ホワンさんやグーグル(渋谷区桜丘町)のウェブマスター川島優志さんらで成る審査委員会が、地区代表作品30作品の中から部門別最優秀作品(3作品)を選び、その中からグランプリ作品を選出した。
グランプリを獲得したのは、ロゴマークにツルや竹、梅などをデザインした川島寛乃さん(神奈川県海老名市立東柏ヶ谷小学校6 年)の「日本の祝日」。川島さんにはノートパソコンが、所属する学校にはPC助成金200万円が贈られる。
グーグル広報部は「日本では初の試みだったが、たくさんの応募をいただいた。どの作品も地域に対する思いがこもっていて、世界に知ってもらいたい日本の魅力が描き込まれた作品ばかりだった」と振り返る。「世界的で行っているイベントだが、かなりの好評をいただいたので次回も検討していきたい」と今後についても前向きな姿勢をみせる。