シブヤパブリッシング、「電子書籍時代の出版」テーマにセミナー開催

初のセミナー企画「出版の未来と著作権」を開催する「シブヤパブリッシング&ブックセラーズ」

初のセミナー企画「出版の未来と著作権」を開催する「シブヤパブリッシング&ブックセラーズ」

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 渋谷・神山町の書店「SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(シブヤパブリッシング&ブックセラーズ)」(渋谷区神山町、TEL 03-5465-0588)は3月16日から、セミナー「出版の未来と著作権」を開催する。

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 同店はこれまで、ワークショップやトークショーなどのイベントを行ってきたが、セミナー開催は今回が初めて。「キンドル」「iPad」などで「電子書籍」化が進む時代背景を受け、「著作権と出版の関係性」「著作権の基礎知識」などに触れながら、「電子書籍時代の出版の未来像」について講義する。

 同社CEOの福井盛太さんは「昨年10月に発売されたキンドルを購入し使ってみたところ、すごいと思った。電子書籍が登場している中で、日本の出版文化やそれを支える業界が生き残るにはどうするべきか考えるべきだと感じた」と話す。

 各回とも、弁護士で「著作権の世紀」の著者でもある福井建策さんを講師に招く。初日は「著作権の現在」をテーマに、「著作権とは何か」「ブログとツイッターには著作権はあるのか」などについて話すほか、同29日には「出版社を取り巻く諸権利」「電子出版時代の著作権」など「出版事業と著作権」について話す。

 最終日には、福井さんのほかITジャーナリストの佐々木俊尚さんや日本書籍出版協会理事の植村八潮さん、出版社役員らを招き、「出版業界に明日はあるのか」をテーマに議論を交わす。

 福井さんは「現在申し込みいただいている方は、ほとんど出版業界やIT関連企業の方。世界的には(電子化の流れが)来ているので、危機感を感じているのでは」とし、「音楽もそうだが、配信とCDなど利用客が用途に合わせて選択できる良い点もあると思う。電子書籍についても認識・理解し、それをビジネスに生かしてもらえれば消費者にも良く、結果的に各企業にも良い結果につながるはず」と話す。

 開催日は3月16日・29日と4月12日。時間は19時~21時。定員は50人ほどで、参加費(非会員)は1回1万2,000円(3回セット=3万円)。申し込みは同店ホームページで受け付けている。

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