NPO法人「シブヤ大学」は、アサヒビールの協力で渋谷の地ビール(発泡酒)「隅田川ブルーイング motto(モットー)」を開発し、2月13日に披露した。
シブヤ大学「ビール醸造ゼミ」のゼミ生が「未来のシブヤで飲みたい地ビールづくり」をテーマに、アサヒビールのお客様生活文化研究所の協力を得て開発した。昨年はビールが「人とつながるきっかけになれば」と地ビール「トナリニ」を開発。3日間の期間限定で提供したカフェ「SOMA CAFE」(渋谷区桜丘町)では予定分を1.5日で売り上げるなど話題を集めた。
今回は、20~40代の2期生約30人が昨年7月からゼミ活動をスタート。渋谷を「さまざまな角度から」考察したという講座では、「明治通りと並行する形で暗きょ化する『渋谷川』について調査した。実は渋谷は緑が豊かな街だったと知った」と同ゼミリーダーの徳田朋大(ともひろ)さん。渋谷を「いろんな個性が混ざりあった街」としてとらえ、「飲みやすいものよりも、クセのあるトンがった味にしたい」とイメージをふくらませていったという。
アサヒビールグループの地ビールメーカー「隅田川ブルーイング」での醸造により完成した同ビールは、黒褐色の「シブ色」に八角、ナツメグ、ジンジャー、ステビアを配合した複雑な味わいが特徴の「motto」。名称には「ビールを通して一人ひとりのモットーをもっと話し合い、未来がもっと良くなれば」などの思いを込めた。
同ビールは今後、「SOMA CAFE」(2月20日~22日)、アサヒビールアネックスビル(吾妻橋)3店舗(「23番地カフェ」「酒肆(しゅし)吾妻橋」「レストラン ハーモニック」)で提供。限定醸造のため、無くなり次第販売を終了する。