国学院大学(渋谷区東4)の学生と近隣小学校2校の児童らが制作したモザイクアート「渋谷の未来~みんなでつくるエコな街~」が現在、渋谷の公共施設などで巡回展示されている。
企画は、同大学報を制作しながら、これまで「フードスタイリストとの学食メニューの開発」「国学院どらやき開発」などを手がけてきた在校生チーム「K:DNA」。結成3年目を迎えた今回は「リサイクル」「エコ」に着目し、「小学生に環境問題を考えてもらうきっかけを」と近隣小学生と共同制作するモザイクアート企画を発案した。
「ハチ公」「モヤイ像」「shibuya109」など渋谷アイコンを散りばめた原画は、学内アートサークル代表・北村充さんによるもの。同画を90×180センチのパネルに拡大貼付し、常磐松小学校(東1)と広尾小学校(東3)の児童や卒業生、教職員などの協力を得ながら、1カ月かけてモザイクアートを完成させた。制作に使った1万個のモザイク片は、本町リサイクルセンター「レインボーほんまち」(本町1)から譲り受けた大量の牛乳パックを再利用した。
「制作段階では、『小学生はエコを考えてくれているのかな』と思った時もあったが、いざ完成したものを見ると、これから何十年かたつうちに彼らがエコを考えるうえでのシンボルになっていくのでは、と思った」と制作スタッフの田村翔雅さん(同大1年)。K:DNAチーフの金井拓也さん(同大4年)は「企画には外部の方の協力が必要不可欠で困難も多かったが、1枚の絵が完成したときには何とも言えない達成感と感謝の気持ちを感じた」と振り返る。
作品は、昨年11月の電力館(神南1)を皮切りに、今年5月末までの半年間にわたり渋谷区立小学校・図書館などの公共施設を中心とした13カ所で巡回展示される。次回は2月22日より、原宿「デザイン・フェスタ・ギャラリー」(渋谷区神宮前3、TEL 03-3479-1433)での展示を予定(今月28日まで)。