渋谷に昨年12月17日、特撮バー「怪獣屋」(渋谷区道玄坂2、TEL 03-3496-7710)がオープンした。
円谷プロダクション(世田谷区)に所属し、スーツアクターとして「グリッドマン」「ウルトラマンティガ」「ウルトラマンダイナ」などの「怪獣」200体以上を演じた店長の三宅敏夫さん。5年ほど前から「ひざのけが」などを理由にマネジメントや倉庫管理の仕事をしていたが、「スーツアクターとして返り咲きたい」と同社を昨年9月に退社。
フリーのアクターとして仕事を探していたところ、池袋の特撮・アニメカラオケバー「1号」を出店した経験を持つ、外科医でアクションコーディネータ-の木川泰宏さんから「(経験を生かして)特撮バーを出店してみないか」と声を掛けられ、出店を決意した。
「利用客が集まりやすい」「広く人に知ってもらえる」「特撮バーがないと考えた」ことなどを理由に渋谷へ出店。店名は、三宅さんが「怪獣役」を務めていたことから命名した。
店舗面積は約8坪で、席数は18席を用意。以前、スナックが出店していたことからほぼ居抜きで出店したが、天井を塗り替えるなど一部は自身で手を入れた。店内には「円谷プロ時代のスタッフジャージー」をディスプレーするほか、出演作品の台本、ポスター、DVD、フィギュアなども置いている。壁面には特殊メークアーティストで監督の原口智生さんや女優の星光子さん、特撮テレビ番組「ウルトラマンメビウス」にも出演した女優でグラビアアイドルの平田弥里さんらのサインも。
メニューは、ビール(各種500円)、カクテル(各種700円)、日本酒(400円~600円)、ソフトドリンク(400円)などのドリンク類をはじめ、スナック3種盛り(400円)やサイコロステーキ(600円)、枝豆(400円)、焼き肉ピラフ(700円)などのフード類も用意する。テーブルチャージはつまみが付いて1,000円で、客単価は2,500円。
三宅さんは「お客さまは男女ともに30~40代の方が中心。円谷ファンクラブの方やイベント終了後に来店される方が多い」とし、「子どものころにウルトラマンなどを見ていた大人の方に、僕の知っているその時の裏話、撮影秘話を酒のつまみに楽しんでもらえたら」と話す。現在アクターチーム「リンクス」に所属している三宅さんは、原口監督の最新映画「デスカッパ」にも出演している。
営業時間は18時~23時30分。