東急ハンズ(本社=渋谷区道玄坂1)のツイッターアカウント「@HintMarket」が12月21日夕方、つぶやき開始から約4カ月目で1,000ツイートを達成した。
1,000ツイート目は「渋谷店なう。オタマトーンゲットー!!白っ!」。その17分後、1,002ツイート目に「しかもさっきコーフンして『オタマトーンげっとー!』と叫んだのが、記念すべき1,000つぶやき目…」と遅れて1,000ツイート達成に気付いた。
@HintMarketは同社広報が運用する「@TokyuHands」とは別に、同社IT物流企画部IT課に所属する本田浩一さんが、同部署の部長の後押しを受けて個人的に始めたもの。本田さんはスタートの経緯を「広報のつぶやきはリリースを中心とした堅い企業情報がメーン。もっとツイッターの特性を生かして、ハンズ情報ばかりではなく、渋谷の街情報を含め、お客さまと同じ目線でいろいろな話題をつぶやいてみたかった」と振り返り、「失礼がないように表現に気を付けながらも、親しみを込めて『渋谷なう』などのツイッター用語はなるべく使っている」と明かす。
つぶやきは平日の通勤電車内や会社での就業中に仕事をしながら投稿し、1日平均30ツイート。その内容は東急ハンズの商品情報やキャンペーンのほか、「今日はこのあと忘年会(今年第2弾)です。若干風邪気味ですが、アルコールで消毒してきます。それではみなさま、また明日!」(12月10日)や「ルパンに盗まれた渋谷のモヤイ像が、きれいになって戻ってきたそうです。おかえりぃ~!」(同22日)など、ビジネス色の薄いつぶやきに人気も集まり、フォロワー数は2,700人(12月28日現在)を超える。
1,000ツイートを超える中で、特に本田さんが興奮したエピソードが、明和電機の土佐信道さんのツイッターアカウント「@MaywaDenki」内で、「渋谷ハンズなう。大量のオタマトーンが!思わず店頭デモで1曲演奏したくなりましたが、私服なのでやめる。やりたい。売り子。」(11月18日)というつぶやきを発見したときのこと。店頭に陳列されている、土佐さん考案の新作楽器「オタマトーン」を前に自らデモ演奏してみたいというツイートに、本田さんはすかさず「わー!勝手に演奏してください!お願い」と5分後に返答。その後、「渋谷ハンズの前のドトールで、本気で1曲かましてきた方がいいかもと悩み中。」と、プライベートでのデモ演奏に本気で悩む土佐さんの様子が実況中継され、一時的にツイッター内で大きな盛り上がりを見せた。
最後は「渋谷店の販促担当スタッフぅ~」と本田さんが渋谷店スタッフに応援を要請し、見事に土佐さんのゲリラ演奏実現にこぎ着けたという。この時の模様は渋谷店スタッフが急きょビデオカメラで撮影し、「オタマトーンで『聖しこの夜』by明和電機社長@ハンズ渋谷店」として動画サイトYouTube上で公開。既に再生回数は8,000回を超えている。本田さんは「こうしたリアルタイム性がツイッターの魅力」と従来メディアにない手応えを実感しているという。
今後は「『ハンズで◯◯売ってないかな?』という投稿に自動で返答するbotを作りたい」としながらも、「botでは伝えられない人間味あふれるコメントを@HintMarketで答えていきたい」と意欲をみせる。