北青山で「男の子」テーマにイラスト展-宇野亜喜良さんら22人が描く

村松葉子さんによる「ウルトラマリン」(レイモンド・カヴァー詩集より)©YOKO MURAMATSU

村松葉子さんによる「ウルトラマリン」(レイモンド・カヴァー詩集より)©YOKO MURAMATSU

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 「男の子・少年」をテーマにイラストレーター22人の作品を一堂に紹介する年末企画展「男の子ってどんなもの?」が12月14日、イラストレーション専門ギャラリー「ギャラリーハウスMAYA」(港区北青山2、TEL 03-3402-9849)で始まった。

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 同ギャラリーが毎年クリスマスの時期に合わせて主催する年末最後の企画展。「普段は出版・デザイン関係の方がいらっしゃることが多いが、最後の展示は『お祭り』的にイラストレーションの知識のない方にも楽しんでもらえれば」(ギャラリーハウスMAYA大矢レンさん)と、これまで「時代小説」や「文学の中の『純粋』」などをテーマに複数のイラストレーターを集めてバリエーションに富んだ作品を集めてきた。

 今回は「『女の子・少女』に比べて『男の子』に焦点を当てた展覧会が少ない」ことに着目。「この人の描く『男の子』を見てみたい」という思いで、宇野亜喜良さんや原マスミさんなどのベテラン作家から、金子恵さんやヒロミチイトさんなどの若手作家まで幅広いイラストレーター22人に声をかけた。

 出展作品については、男性作家には自身の幼いころの姿を描いた作品が多く見られる一方、女性作家にはファンタジー的な要素を取り込んだ作品が多く、性別の違いにより作家の解釈が異なる傾向が特徴だという。そのほか、マザーグースの詩から連想した男の子(宇野さん)、故マイケル・ジャクソンさんの少年時代(伊藤ちづるさん)など、多様な作品合わせて24点を展示販売する。

 大矢さんは「名前はわからなくても、作品を見れば本の表紙などで『見たことがある』と感じていただける作家も多い。敷居が高いと思わないで、気軽に立ち寄ってもらえれば」と話す。

 開催時間は11時30分~19時(土、日曜、最終日は17時まで)。今月23日まで。

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