原宿・明治通りとキャットストリートの間の一角に9月27日、アパレルショップ兼工房「バルセロナ横丁」(渋谷区神宮前6、TEL 03-6427-9687=10月13日~)がオープンした。
VJやPV制作などを手がけていたデザイナー石館洋子さんと、2000年からフリーイラストレーターとして活動している鷹見俊宏さんが今年3月に立ち上げた同ブランド。知人を介し、来春には取り壊されテナントビルが建つ予定の同所オーナーらと知り合い、取り壊すまでの間、期間限定で出店することになったという。同スペースは手芸SNS「OCアイランド」を運営するOCアイランド(新宿区)が選んた数ブランドと、グラフィックデザイナーの3チームでシェアしている。
店舗面積は、フロア面積80平方メートルのうちの約30平方メートル。店内の壁面は自身らで白にペイント。蛍光灯だった照明器具を裸電球に付け替え、店頭の看板は鷹見さんが作り上げた。石館さんの「自分たちが作ったオリジナルの服を、出来上がった時の熱のままお客さんに見てもらいたい」という思いから、店内で商品づくりを行っている。
レディス・メンズともにハンドメード・ハンドペイントによる「一点もの」を扱う同店。カスタマイズド・Tシャツ(6,000円~1万円)やカスタマイズド・パーカー(1万3,000円~5万円)、ランチボックスサイズからA4サイズまでそろえるハンドペイント・トートバッグ(1,500円~6,000円)などのほか今後、ワンピースやパンツなども扱う予定。布用絵具のファブリックペイントやステッチ、アップリケなどでデザインしているが、「洗濯しても落ちる心配はない」という。
利用客からテーマやキーワードなどを聞き、作り上げるオーダーメードも手がける同店。価格は、Tシャツ=1万円、パーカー=店頭価格プラス3,000円。受け渡しまでには1週間~10日ほどかかる(オーダー内容により異なる)。
オープンから約1週間。鷹見さんは「店内で作っていることを面白いと思ってもらえている。(これまでは)10~50代の方に来店いただいているが、他の店に似たようなものがないため、その良さが伝わる人であれば誰でも来ていただきたい」と話す。「商品を売るだけでなく、近所の方と仲良くなったり、人との出会いや交流の場にしたりできれば」とも。
営業時間は12時~20時。出店は2010年3月までを予定。