愛媛県今治市のご当地グルメである「鉄板焼き鳥」を主力メニューにした焼き鳥店「今治鉄板焼き鳥 坊ちゃん」(渋谷区東2、TEL 03-6427-6400)が7月、オープンした。開店から2カ月が経ち徐々に客足を伸ばしている。経営はASOBIボックス(同)。
JR渋谷駅新南口近くの線路沿い、恵比寿方面へ向う道の中間に位置する同店では、城下町今治にせっかちな商売人が多かったことから始まったという、肉や野菜を鉄板の上で焼く今治スタイルのご当地焼き鳥を提供する。
今治出身のマネジャー池田一貴さんは「今治では居酒屋というと大概が焼き鳥屋。東京に出てきてからも何度か行ったが、値段が高く、特に『皮』がしっくり来なかった」と、同店のアイデアを発案した。
店舗面積は39平方メートルで、席数はカウンター8席、テーブル10席。店内は、白を基調にしたシンプルな内装に、木製のテーブルを配した落ち着いた雰囲気で仕上げた。「今治では焼き鳥屋というと『掘っ立て小屋』のような雰囲気が多いが、そこ(内装)は反対に東京の飲食店を見習った」という。
フードメニューは、鉄板焼き鳥、鉄板焼き野菜などを中心に約50種類。鉄板の上でプレスしてせんべい状に焼き上げた「かわ」(190円)は、皮から出る油のうま味が表面に凝縮され特に炭火焼き鳥との違いが大きいという。「れんこんのつくねはさみ焼き」(260円)は、焼き鳥店で扱う「つくね」を鉄板焼用にアレンジしたもの。
ドリンクは、ビール(530円)や酎ハイ(500円~)などに加え、ワイン(グラス=700円~)やシャンパン、シングルモルトなども用意する。池田さんは「もともと広尾でバーをやっていることがきっかけで今回の話が持ち上がった。ビールや焼酎など、一般的な焼き鳥屋のイメージにとどまらず、いろいろな酒を楽しんでもらいたい」とも。
同店の味に対し、今治出身の利用客からは「そうそう、コレコレ」と懐かしむ声もあったという。池田さんは「駅から離れているが、ここを目指して来てもらえるようになれれば」と意気込む。
営業時間は15時~23時。