音声合成ソフト「初音ミク」の発売2周年を記念した企画展「初音ミクとテクノ・デザイン展」が8月26日、渋谷パルコ・パート1(渋谷区宇田川町)地下1階で始まる。企画はテクノやエレクトロニカを中心にしたCDのリリースやイベント企画を手掛ける「Third-Ear(サードイヤー)」(渋谷3)。
「初音ミク」は、2007年8月31日に「クリプトン・フューチャー・メディア」が発売した音声合成ソフトウエアの製品名、キャラクター名で、ヤマハ開発の音声合成システム「ボーカロイド」を採用したボーカル音源の一つ。発売以来、「ニコニコ動画」で初音ミクを音源にクリエーターが制作・投稿した動画の総再生数は2億回を超え、5万件を超える関連動画が存在するなど、ネットメディアを中心に大きな盛り上りをみせる。
同展は、初音ミクをモチーフにしたイラストを集めた企画展。宇田川町に直営店を持つアパレルブランド「COSPA」とのコラボTシャツ(3,045円)や、初音ミクとガールズ・ロック歌手BECCAさんとのコラボCD「SHIBUYA」(1,980円)、アーティスト「HMO(初音ミクオーケストラ)とかの中の人。」が「イエローマジックオーケストラ(YMO)」をアレンジしたCD「初音ミクオーケストラ」(2,500円)なども販売する。
会場では、「SHIBUYA」「初音ミクオーケストラ」で使用したパッケージイラストや未公開のラフ、3DCGの開発画面などを中心に、プロ・アマ問わずに集めた初音ミクのイラスト80点をアナログジャケットサイズで並べる。8月30日には、渋谷パルコ・パート1前で初音ミクの「バースデー・イブ」に合わせて、コスプレーヤーのファンらを招いた記念撮影会も開催。
サードイヤーのプロモーション・マーケティングチームの木戸さんは「まだ初音ミクの存在を知らない方へ向け、日常のど真ん中(=渋谷)でその自由な表現を見てもらえる場を…と考えて企画した。イラストや音楽を通して、「初音ミク」の無限の選択肢と可能性を体感してもらえれば」と意気込む。
営業時間は10時~21時。9月17日まで。