砂のQRコードは読み取れるのか?-渋谷のネット企業が実験中

砂で作ったQRコード。公開から1週間で400件以上のコメントを集めた

砂で作ったQRコード。公開から1週間で400件以上のコメントを集めた

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 砂のQRコードは読み取れるのか?――インターネットを中心としたコミュニケーション企画を手がける「シナップ」(渋谷区神宮前3)が現在、このテーマで企画を展開している。

砂のQRコードの制作過程(関連画像)

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 同社が毎年夏に制作しているサマーカードと連動した同企画は、50以上挙がった社内アイデアの中から選ばれた。企画は、湘南片瀬西浜海岸を中心にビーチクリーン活動を行っている西浜サーフライフセービングクラブとコラボレーションしたもの。

 砂のQRコードは6月終わりに、同社スタッフ8人と同クラブのメンバー2人の計10人で制作した。同社社長の坂西裕彰さんは「朝8時から作り始め、昼ごろ完成した。作っている最中に多くの人が集まって、QRコードを読み取ろうとしたりしていた」とし、「QRコードという精巧なデジタルデータを、精密に作る方法を考えるのが大変だった。水と砂の比率など、砂浜でお城をつくっているアーティストさんのサイトなどを参考にした」と振り返る。

 7月21日から、同社サイト内で制作過程を収めた動画(YouTube)やスナップを紹介している。砂のQRコードを読み取ることができ、特設サイトへアクセスできた際にはコメントを送ることができるようにした。書き込みがあったコメントは、現在までの1週間で400件を超えており、中には「こんなバカげた企画を本当にやるなんて」という声やプロモーション方法についての意見も寄せられているという。

 こうした反響を受け、坂西さんは「1週間でこれだけの反響をいただけるのは、単純にうれしい。これだけ広まっているのもネットの力だと思う」と話し、「ネットの可能性や、そこから生まれてくるコミュニケーションを伝えたい。わたしたちの活動を通して、地球や環境に対するメッセージも拾ってもらえたら」と期待を寄せる。

 同コンテンツの公開は8月末までを予定。

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