大阪芸大映像学科、渋谷で卒業制作展-35作品上映、OB監督も登壇

「DAIGEI FILM AWARD in TOKYO 2009」(写真=学長賞受賞作「父、好美の人生」監督:満若勇咲)

「DAIGEI FILM AWARD in TOKYO 2009」(写真=学長賞受賞作「父、好美の人生」監督:満若勇咲)

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 大阪芸術大学映像学科の卒業制作展「DAIGEI FILM AWARD in TOKYO(ダイゲイフィルムアワードイントーキョー)2009」が5月30日から、渋谷のミニシアター「ユーロスペース」(渋谷区円山町、TEL 03-3461-0211)で開催される。

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 同学科はこれまで、熊切和嘉監督、山下敦弘監督、柴田剛監督など、現在日本映画の第一線で活躍する監督を数多く輩出。各卒業制作作品は、「鬼畜大宴会」(1997年、熊切監督)や「NN891102」(1999年、柴田監督)が国際映画祭へ招待されたほか、「どんてん生活」(1999年、山下監督)が「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」グランプリを受賞するなど、高い評価を受けている。

 2006年にスタートした同展は今回、有楽町から渋谷へと会場を移転し、会期を2日間から7日間へと大幅に拡大。2008年度卒業制作の選抜作品27作品と受賞8作品を一挙公開する。

 「学長賞」を受賞したのは、満若勇咲監督のドキュメンタリー「父、好美の人生」。一風変わった考え方の自身の父親が、家族を翻弄(ほんろう)する姿を記録した。「学科賞」受賞作は、「水槽の中」「ドアの向こう側」などの映像から主人公の心が朽ち果てる様子を伝える金子陽介監督作「江國さゆりは不感症」など4作品。

 期間中、同大卒業監督らの代表作を上映し、本人によるワークショップを行う「特別企画」も連日開催。初日には、「ゆきゆきて、神軍」(1987年)で知られるドキュメンタリー作家で同学科教授の原一男監督が、同作上映後、映画作りについてレクチャーを行う(14時10分~)。熊切監督は、柴田監督とともに登場。「鬼畜大宴会」上映後、卒業制作作品や創作活動の源泉をテーマに対談する(6月3日18時10分~)。そのほか、「NN891102」や在校生作品「あんたの家」(山川公平監督)など、同学科にまつわる話題作を上映する「特別上映」も。

観賞料は、2008年度卒業生の制作作品=無料、特別企画=700円、特別上映=500円。6月5日まで。

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