道玄坂、文化村通りなどの渋谷エリア一帯で5月16日・17日、今年で12回目となる恒例イベント「渋谷・鹿児島おはら祭」が開催される。
イベント本番となる同17日には、鹿児島市内の繁華街「天文館」を練り歩く南九州最大の祭り「おはら祭」を再現。同祭が渋谷で開催されるようになったのは、小倉基・前渋谷区長が鹿児島県出身だったことがきっかけ。そのほかにも、原宿「東郷神社」が鹿児島出身で連合艦隊司令長官だった東郷平八郎を祭ることや、代官山・旧山手通り沿いの「西郷山公園」が西郷隆盛の実弟、従道の旧邸の一部であることなど、「渋谷エリアと鹿児島の結び付きは多い」(NPO渋谷・鹿児島文化等交流促進協議会)。
初日は、明治神宮とC.C.Lemonホール(宇田川町)でプレイベント「プレおはら」を開催。明治神宮では「奉納踊り」(11時~11時45分)と題しイベントの安全を祈願。原宿口広場では飾りを付けた馬がはやし歌や太鼓などに合わせて踊る「鈴かけ馬踊り」(10時30分~16時30分)を披露する。
C.C.Lemonホールでは、11組のグループに分かれた約300人の若者が、テンポの速さが特徴の「TOKYOオハラ」「チェストおはら」などの踊りを展開(11時~15時)。17時からは、渋谷、鹿児島にゆかりのあるアーティスト5組がライブ演奏を行うほか、九州を中心に活動する舞踊集団「歌舞候○組(かぶきそうわぐみ)」による特別上演も。
「本まつり」となる翌17日は、歩行者天国の渋谷道玄坂、文化村通りを、「踊り連」と呼ばれる54組、計約2,000人の踊り手が「おはら節」「鹿児島ハンヤ節」「渋谷音頭」の3曲に合わせ練り歩くパレードを展開し、各チームの踊りを競う。開催時間は12時50分~16時。