ユナイテッドアローズ(渋谷区神宮前2、以下UA)は5月12日、大手スポーツ用品メーカー、アシックスとの共同出資で新会社「OTプランニング」(神宮前6)を設立したと発表した。
アシックスが2003年から出店を進めてきた「オニツカタイガー」ブランドの新商品企画体制確立に伴い、4月10日付けで合弁会社を設立。UAは資本金3,000万円の14%となる420万円を出資し、同ブランドのアパレル、バックを含むアクセサリー部分の強化やファッション、ライフスタイル関連の企画力強化を支援する。社長にはアシックスの江里口健太郎・前グローバルオニツカチームマネジャーが就任した。
アシックスは今年4月、前「ドレスキャンプ」デザイナーで現在は「DRESS33」のデザイナーとしてパリコレクションなどで活躍する岩谷俊和ささんをデザインディレクターとして起用。岩谷さんは、アシックスブランドの一部トップモデルのデザインに加え、欧州でも認知度の高いオニツカタイガーブランドを主力とするスポーツファッション分野のデザインを担当していく。
合弁会社では、各国での事業拡大に向け、「欧州をベースにしたデザインコンセプトに立ち返る」(アシックス)として、岩谷さん、欧州統括子会社プロダクトマーケティング部と連携したデザインワークを展開。UAの商品企画力も生かし、「これまでにない日本発のスポーツファッションブランド」としての地位確立を目指す。開発、生産、販売は従来通りアシックスグループが担当する。
UAは新会社への出資にあたり、今後の海外事業推進に向けてのノウハウ吸収や同社への社員出向を通じた人材育成をはじめ、アシックス社との協力関係を構築していきたい考え。