渋谷「たばこと塩の博物館」(渋谷区神南1、TEL 03-3476-2041)が4月18日、1階エントランスにミュージアムカフェを新設するかたちでリニューアルオープンした。
日本たばこ産業(旧日本専売公社、以下JT)が1978年にオープンした同館は、「たばこ」と「塩」に関する研究資料・調査を集積する博物館。今回のリニューアルで新たに開設したのは、公園通り沿いにウッドデッキテラスを設けたカフェ「セ・ボン・プラージュ」。
同店は、恵比寿駅東口の複合飲食空間「恵比寿横丁」のプロデュースで知られる「ネオサポート」の浜倉好宣さんと、人気シュークリーム店「ビアード・パパの作りたて工房」創業メンバーの一人吉川靖司さんが共同プロデュース。マーケティングコンサルタント西川りゅうじんさんがスーパーバイザーを担当した。
黒を基調にした内装は、アクセントカラーにJTのコーポレートカラーである「緑」の補色「フランベリーピンク」を採用。店舗面積約110平メートルの店内にカウンター8席、テラス76席を設けた。外観は、これまでのレンガ一色から開放感のあるカフェテラスへと大幅にイメージチェンジした。
主力メニューは、「パリでナンバー1」(同店)という人気ガレット店「ジョスラン」製法で作ったガレットで、「シングル」(850円~)と「ダブル」(1,050円~)を18種類のトッピングで提供。スイーツ全9種には、発酵乳「ケフィア」を使用し、ピンクベリー、マンゴー、ピーチ、ブラックタピオカを添えたパフェ「パフェ・セボンプラージュ」(780円)などを用意する。想定客単価はランチ=780円、ディナー=2,000円程度。
20~30代の女性を主要ターゲット層としながら、「博物館と公園通りのインターフェースとして、来館者にもカフェ利用客にも満足してもらえる店を目指す」(西川さん)。今後は、博物館利用客に割引サービスも提供する予定。営業時間は10時~23時(ランチは15時まで)。
リニューアルでは、カフェ開設に伴い1階のグッズ販売ブース、喫煙スペースなども木目を基調とする落ち着いた雰囲気に一新。完全分煙された喫煙スペースは、JTの最新設備を導入し「喫煙者にも可能な限り快適なスペース」を目指した。
同日よりオープニング企画として、明治時代から現代までのたばこパッケージの変遷や近代デザインの発展、印刷技術の歴史を探る企画展「デザインの力 たばこパッケージにみる近代日本デザイン史」を開催している。開館時間は10時~18時。月曜休館。同展は5月29日まで。