都内を中心とした都市生活者に自転車との「接点」を広めようと、今春発足したプロジェクト「X2 TOKYO(エックスツー・トウキョウ)」が渋谷エリアなどで活動を本格化させている。
「自転車が東京を『2倍』面白くする」。プロジェクトは、乗り物としての機能性やCO2を輩出しない「エコ」な移動手段としても注目が集まる自転車の楽しさを伝えようと、フリーライターの中村薫さんが中心となり発足。2つの車輪と2倍の面白さを掛け、「X2」をキーワードに据える。
4月9日には、渋谷・神山町の書店「SHIBUYA PUBLISHING & BOOK SELLERS」(渋谷区神山町)で発足会見を開き、大手自転車メーカー「ブリヂストンサイクル」(埼玉県上尾市)を公式スポンサーに迎えることを発表。同店では特設コーナーを開設し、「自転車に乗りたくなる本」をコンセプトに自転車関連の小説やエッセー、漫画、ビジュアルブックなど幅広い分野の書籍を紹介している。
プロジェクトでは、ウェブなどの独自メディアでも情報を発信する。公式サイトでは、自転車で行きたくなるような買い物、飲食スポットやイベントなどの情報をはじめ、今後サイト上の地図に自転車情報を投稿できる「東京自転車マップ」も公開予定。紙媒体ではタブロイド版のフリーペーパーを発行していく。
期間限定カフェとして今月24日にオープンするのが、外苑前・イチョウ並木沿いのカフェ・レストラン「ロイヤル ガーデンカフェ」(港区北青山2、TEL 03-5414-6170)内に開く「X2 TOKYOカフェ」。期間中、デザイングループ「グルーヴィジョンズ」の伊藤弘さんやメッセンジャー集団「クーリエ」がデザインしたコンセプト自転車を展示。
体験企画では、自転車レンタルサービスやコミュニティーサイトの体験スペースなども展開する。営業時間は11時~23時。5月3日まで(自転車レンタルは4月25日・26日・29日と5月2日・3日のみ)。