「ハチ公」も応援、目指せ東京オリンピック――渋谷駅前の忠犬ハチ公像前で4月9日、2016年東京オリンピック・パラリンピック招致のPRイベントが行われ、ハチ公像に招致ロゴやメッセージをあしらった「たすき」が掛けられた。
イベントには、招致委員会メンバーをはじめ、秋田生まれのハチ公と「同郷」の秋田県マスコット「スギッチ」も参加。春らしい陽気の中、首から足にかけて桜柄をあしらった特製たすきを掛けた限定ハチ公像が披露された。たすきには「日本だから、できる。あたらしいオリンピック!」の応援メッセージも。
招致委員会では、昨年12月国立代々木第一体育館で開いた「決起集会」を皮切りに、「2016東京招致応援党」党首に就任した競泳・北島康介選手らによる街頭演説やレインボーブリッジでのウオーキング大会など、PR活動を強化。今月14日~20日にはIOC(国際オリンピック委員会)評価委員会メンバーが来日し、今年10月の開催都市決定に向け会場視察などを行う。
イベントに参加した招致委員会の雜賀真・事務次長は「若い人が集まる渋谷の街で、五輪招致をアピールしたい。主人を待ち続けたハチ公の誠実さを見習って、IOC評価委員の方々を誠実におもてなししたい」と意気込みを語った。
1964年東京五輪の会場となり、2016年東京五輪実現の際には「再活用」が予定されている国立代々木競技場などの施設からも近い渋谷では、桜模様のたすきを掛け、春らしい装いに「変身」したハチ公像が評価委員を出迎える。たすきの掲出は今月20日まで。