気象庁発表の「開花宣言」から約2週間、毎年多くの花見客が訪れる目黒川周辺の桜が見ごろを迎えている。
目黒川流域でも川幅が狭く、川沿いのカフェや屋台などでにぎわう中目黒周辺では、暖かい陽気となった4月3日時点で桜はほぼ満開。目黒から池尻まで800本以上もの桜が一斉に見ごろとなり、この時期ばかりにと「花見席」を設ける美容院も出現するなど、例年の熱気ぶりに拍車がかかっている。
1日から始まったライトアップを受け、川周辺には「夜桜」目当ての見物客も殺到。毎年この時期、店の外に露店を出店しているという目黒川沿いのカフェ「snobbish babies」の女性スタッフは「先週はまだ部分部分しか咲いていなかった。(花が)そろい始めたのはここ数日。ピンク色が生える晴れでなくても、『花曇り』という言葉もある。天気に関係なく見に来てほしい」と話している。
4日~5日の週末にかけては、中目黒駅前商店街による吹奏楽パレードや花鉢の無料配布を行う「中目黒桜まつり」を同5日に開催。ペットボトルのキャップ15個と引き換えに食品持ち帰り用の「ドギーバッグ」を配布するイベント(会場=目黒・権之助坂中ほどの歩道橋下、11時~)など、街を上げて花見客を迎える。ライトアップは10日まで。