ワタリウム美術館(渋谷区神宮前3、TEL 03-3402-3001)は3月20日より、同館所蔵の写真コレクションを中心に展示する企画展「歴史の天使」を開催している。
同美術館のコレクションシリーズ「アイ・ラブ・アート」第10弾。歴史書に取り残された隙間や特徴のない光景など、歴史の「断片」をとらえてきた写真を「天使」になぞらえ、変化する時代のうねりに迫る。
紹介するのは、国内外の写真家・アーティストら20人。3部構成のうち「第1章」では、独アウグスト・ザンダーや20世紀初頭の前衛芸術運動をけん引したマン・レイ、シュル・レアリスム代表画家のひとり、ルネ・マグリット、俳優業をはじめ写真、映像などの創作活動も行う永瀬正敏さんらの作品を展示。
「第2章」は、1930年代欧州の近代写真を導いたチェコの写真家ヨーゼフ・スーデックをはじめ、ニューヨークを拠点に写真やインスタレーション、映像などの作品を手掛ける平川典俊さんら日本人アーティストもラインアップ。
「第3章」では、ホルスト、ヘルムート・ニュートン、リチャード・アベドンら写真界の巨匠に加え、米ポップアートの旗手アンディー・ウォーホル、ファッション、ヌード作品などで高い評価を得た仏ジャンルー・シーフらの作品を紹介する。
期間中は、参加作家や評論家らによる講演イベント、ワークショップなども開催。開館時間は11時~19時(水曜は21時まで)。月曜休館(5月4日は営業)。入館料は一般=1,000円ほか。5月10日まで。