シネセゾン渋谷(渋谷区道玄坂2、TEL 03-3770-1721)では1月下旬より、名匠ジャック・ドゥミ監督、カトリーヌ・ドヌーヴさん主演、ミシェル・ルグランさんによる名作「シェルブールの雨傘」(1964年)、「ロシュフォールの恋人たち」(1967年)をデジタルリマスター版でロードショー上映している。
10代でスクリーンデビューしたドヌーヴさんをスターダムに押し上げたヒット作「シェルブールの雨傘」は、同年のカンヌ国際映画祭グランプリを獲得。同作でそれぞれ監督、音楽を手掛けたドゥミ監督とルグランさんは、3年後に公開となるフランスきってのミュージカル大作「ロシュフォールの恋人たち」でもドヌーヴさんと組み、魅力を引き出した名コンビとして知られる。
ドヌーヴさん演じる傘屋の娘と兵役に出る自動車整備工ギイの物語を3部構成で描く「シェルブールの雨傘」に対し、フランス西南部の海辺の街を舞台に展開される「ロシュフォールの恋人たち」は、パリを夢見る双子の姉妹とその恋模様を描く。デジタルリマスター版は、「シェルブールの雨傘」の製作45周年を記念したもの。
シネセゾン渋谷では両作の公開に伴い、「ベルサイユのばら」(1978年)ななどドゥミ監督の作品を特集レイトショー上映。バレンタインデーの2月14日夜には、「オールナイト ルグラン・ナイト」と題し、「5時から7時までのクレオ」(アニエス・ヴァルダ監督、1961年)、ジャン・リュック・ゴダール監督、アンナ・カリーナさん主演による「女は女である」(1961年)、「はなればなれに」(1964年)の3作品をオールナイト上映。来場者には伊ショコラティエ「カファレル」のチョコレートに加え、先着50人にフラワーショップ「プレジュール」とのコラボレーションボックスを進呈する。
このほか、人気帽子店「CA4LA」では作品やドヌーヴさんをイメージしたアイテムを販売するほか、ファッションドール「ブライス」などともコラボレーションする。上映は3月13日まで。